ホンマエリとナブチによるアートユニット、キュンチョメの公立館における初個展。2022年以降、フィリピンやハワイに滞在し現地の圧倒的な自然や多様な価値観に触れ、思考を大きく更新させたキュンチョメが、新作11点を一挙公開する。
おすすめ展覧会
あざみ野コンテンポラリーvol.14 長谷川繁 1989- @ 横浜市民ギャラリーあざみ野
日常的なモチーフを非日常的な色彩、大きさ、組み合わせで描いた絵画で知られる長谷川繁の個展「1989-」を開催。1989年から92年までのドイツ滞在中に描いた連作をはじめ、オランダ滞在期の大型作品など、未発表の貴重な作品群を中心に、2000年代以降の作品も加えながら展覧会を構成。
鈴木ヒラク「今日の発掘」@ 群馬県立近代美術館
描くと書くの間を主題に、平面・彫刻・映像・パフォーマンス等によりドローイングの概念を拡張する制作活動を展開してきた鈴木ヒラク。磯崎新が作品が通り抜けていく空洞として構想した同館と響き合うように、鈴木は展示室から展示室へ、描くこと/書くことの起源と未来を求めて、人類最古の壁画が残された洞窟から人知を超えて生成と消滅が繰り返される宇宙空間へと、線を連ねる。
西澤徹夫 偶然は用意のあるところに @ TOTOギャラリー・間
京都市京セラ美術館や八戸市美術館をはじめとする文化施設や美術展の会場構成など美術館関係の仕事を数多く手がけている建築家、西澤徹夫の個展。本展のために制作した断片化された模型の再構成を通じて、単体のプロジェクトにとどまらないプロジェクト同士の関係から、建築の抱えている豊かな内面について想いを巡らし、西澤の思考を考察する機会となる。
NEW LANDSKAP ニューランドスカップ シュシ・スライマン展 @ 尾道市立美術館
ドクメンタをはじめとする数々の国際展を経験し、拠点となるクアラルンプールをはじめ複数の都市を行き来しながら、2013年以来10年間にわたり尾道でも創作活動に取り組んできたアーティスト、シュシ・スライマンの個展。
ANNUAL BRAKE 2023 @ The 5th Floor
過去作品のみで展覧会を構成し、若手および中堅アーティストが自身の足跡と物語を確かめることを目的にするプロジェクト。本展では百瀬文、中村壮志、竹久直樹の3名が参加。

生誕100年 大辻清司 眼差しのその先 フォトアーカイブの新たな視座 @ 武蔵野美術大学 美術館·図書館
「大辻清司フォトアーカイブ」に対する15年間にわたる研究の軌跡、とりわけ撮影フィルムの内容の精査によって得られた視座を軸に、大辻清司の真髄に迫るとともに、アート・アーカイブの活用の在り方を探る展覧会。

新・今日の作家展2023「ここにいる―Voice of Place」@ 横浜市民ギャラリー
同時代の表現を多角的に取り上げ、幅広い世代のアーティストの作品を通して現代美術を考察する企画展「新・今日の作家展」。本年度は対人距離や移動に制限のあったコロナ禍の経験を踏まえ、来田広大と古橋まどかの作品に相対することで、場や土地が内包する時間、人々や生物の身体や記憶などに思索を巡らせ、自己や他者に対する内的な気づきを得る機会を提供する。
石内都 初めての東京は銀座だった @ 資生堂ギャラリー
日本を代表する写真家として国内外で活躍する石内都が、銀座の文化を作ってきた店を象徴する品々や、自身の記憶に結びつくものを捉えた写真を展示する。
風景論以後 @ 東京都写真美術館
1970年前後に現れた風景論をめぐる日本の写真映像表現を、資料を交えて歴史的に再考するとともに、現代の作家の表現にいたるまでの写真映像と風景の変容を、コレクションを中心に包括的に検証する。