アーティスト集団「オル太」のメンバーとして活動するメグ忍者の連載。第二回は、卵巣腫瘍と子宮筋腫を取り除く手術を受けたメグ忍者が、術後に感じた身体の痛みや入院中の心境、腫瘍発見から手術に至るまでの経緯を克明に綴る。
連載
- 清水穣
- ダン・キャメロン
- ドリョン・チョン
- ハンス・ウルリッヒ・オブリスト
- ホウ・ハン・ルウ
- フー・ファン
- ジュディ・アニア
- 都築響一
- ワシフ・コルトゥン
- レクチャー@ミュージアム
- 艾未未
- コラム
- 田中功起
- 椹木野衣
グエン・チン・ティ アーティスト・トーク(「記憶:リメンブランス―現代写真・映像の表現から」関連イベント)
東京都写真美術館で開かれた「記憶:リメンブランス」展で実施されたグエン・チン・ティのトークを翻訳掲載。出品作品《パンドゥランガからの手紙》を中心に、最新作まで、制作における関心の拡がりや制作背景を語った。
連載 メグ忍者 Drawing and Sleeping 第一回
アーティスト集団「オル太」のメンバーとして活動するメグ忍者の新連載。第一回は、ひと月の短い期間に自身の結婚式、神津島でのパフォーマンス、父との別れを経験した過程を詳細につづり、現実と向き合うため過去を振り返る。
椹木野衣 美術と時評110:平成新山と三角すい — 諫早神社と四面宮
長崎県を訪ねた筆者は、雲仙・普賢岳をはじめとして、島原半島の災害史と関わる各所をめぐった。本稿では諫早神社(九州総守護 四面宮)の歴史とそこで整備が進む「御神苑」を軸に、記憶の継承のありかたを考える。
椹木野衣 美術と時評109:白い夜 須藤康花と北限の絵
松本市美術館での「須藤康花 光と闇の記憶」展をめぐる論考。30年の生涯において、展名に象徴されるような対照的な世界を描いた須藤。彼女が見つめたものは何だったのか、論者の想像的飛躍も用いながら探る。
椹木野衣 美術と時評108:潮汲み3年、塩撒き10年 ―「奥能登国際芸術祭/運動」をめぐって
2024年の能登半島地震発災時、筆者の頭にまず浮かんだのは「奥能登国際芸術祭2020+」で訪れた珠洲市のことであった。今回は当時執筆した「スズ」をめぐる論考(同芸術祭公式図録収録)を転載する。
椹木野衣 美術と時評107:「スヌーピーのいる部屋」― 西野逹「ハチ公の部屋」を反転する
前回ふれた渋谷の「ハチ公」とその銅像についてのさらなる論考。ハチ公生誕100年を機に実施されたアーティスト・西野達のプロジェクトをめぐり、「想像力の拡張」を試みる。
椹木野衣 美術と時評106:日本列島の美術100年 — 関東大震災、ハチ公生誕・100年の年に
関東大震災から100年となる本年、多くの関連報道や論評が世に出るなか、筆者は一見するとそこには直結しない——しかし誰もがよく知る存在をめぐる展覧会を訪ねた。
艾未未のことば23:自由を求めた後で
現代中国の文学や芸術を研究する牧陽一責任編集による「艾未未のことば」。今回は台湾国際放送(Rti)で放映されたインタビューを翻訳掲載。天安門事件で学生指導者を務めた民主運動家ウーアルカイシを聞き手に、艾未未が自由や抵抗をテーマに人生を振り返る。
【特別連載】杉田敦 ナノソート2021 #02「ドクメンタを巡るホドロジー(中)」
ドクメンタ15を断念した美術批評家の杉田敦は、ホドロジーという研究姿勢を確認しつつ、コソヴォ共和国の首都プリシュティナで開かれたマニフェスタに向かう。マニフェスタに関する考察を通じて見えてきたものとは。