新型コロナ禍から約3年。マスク着用方針の見直しなどが進むなか、筆者はこの間の動きを、一見するとつながりの薄い12年前の福島原発事故との関係から考察する。昨秋と今春の福島訪問で感じた「熱源」をめぐる論考。
連載
- 清水穣
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- ジュディ・アニア
- 都築響一
- ワシフ・コルトゥン
- 艾未未
- コラム
- 田中功起
- 椹木野衣
連載 田中功起 質問する 18-6:馬定延さんへ3
映像メディア学研究者の馬定延との往復書簡。締めくくりとなる田中からの手紙は、「公」開の「私」信ともいうべきこのやりとりに可能性を託しつつ、映像をめぐる馬さんからの問いに応える。
椹木野衣 美術と時評104:「小杉武久の2022」と和泉希洋志〈SOMA〉
2018年に亡くなった小杉武久の表現について、彼の他界後も続く関連企画を通じて改めて論考する。またその延長線上に、小杉と親交のあった和泉希洋志のスパイスカレー店での営みをひとつの表現活動としてとらえる。

【特別連載】杉田敦 ナノソート2021 #02「ドクメンタを巡るホドロジー(前)」
ドクメンタを訪れるべきか訪れないべきか。継続してきた経験を手放し、異なる経路を選んだ杉田は、立ち止まり、時に過去を振り返りながら、ドクメンタを巡る別様の考察を進める。
連載 田中功起 質問する 18-5:馬定延さんから3
映像メディア学研究者の馬定延との往復書簡。馬からの最後の手紙は、作品における「出来事とその記録」の関係性をめぐり、作家、キュレーター、参加者、観衆の関係性をふまえ、そこで開かれ得る可能性を問う。
椹木野衣 美術と時評103:消息の「失敗」 — シュウゾウ・アヅチ・ガリバー
シュウゾウ・アヅチ・ガリバー「消息の将来」展に際し、あるパフォーマンスの「新しい解釈による再演」が行われた。筆者は1枚のハンドアウトから初演時の状況を考察し、再演を見つめながら作家の本質に迫る。

艾未未のことば22:埼玉大学での学生との対話
世界文化賞授賞式のために来日した艾未未が、埼玉大学で学生との対話を行なった。美術館での活動のみならず、「対話」もまた重要な作品と捉える艾未未がさまざまな質問に答える。
連載 田中功起 質問する 18-4:馬定延さんへ2
映像メディア学研究者の馬定延さんとの往復書簡。田中からの二通目の手紙は、ベルリンでの最新プロジェクト(イベント)を紹介しながら、映像の「展示」と「上映」をめぐるある視点について綴る。

椹木野衣 美術と時評102:速度とエロース — 川内理香子と『パイドロス』
この夏に東京で開催された川内の個展をめぐり、筆者はプラトンの中期対話篇のひとつを引きつつ、自身にとっての「批評という実践」のありかたも見つめながら論考する。
連載 田中功起 質問する 18-3:馬定延さんから2
映像メディア学研究者の馬定延との往復書簡。馬からの二通目の手紙は、田中の近年の活動や、美術における映像表現の実践・体験・歴史について語りかける。