世界共通の喫緊の課題である環境危機に対する現代美術からの応答として、国際的に活動してきたアーティストによる歴史的な作品から本展のための新作を通じて、ともに未来の可能性を考える展覧会。

世界共通の喫緊の課題である環境危機に対する現代美術からの応答として、国際的に活動してきたアーティストによる歴史的な作品から本展のための新作を通じて、ともに未来の可能性を考える展覧会。
2021年の沖縄での回顧展の成果も踏まえつつ、初期からの主要な作品をはじめ、石川の作歴を概観するとともに、昨年沖縄の本土返還50周年を迎えるもなお、困難な状況に置かれている現代の沖縄という地政学的な最前線で撮影を続ける石川の活動を紹介する。
アートにおけるエコロジーの実践を問う展覧会「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ」の第1弾として、40年にわたる制作活動を通じて環境や自然との対話を継続してきた崔在銀の個展「新たな生」を開催。
滋賀県内に在住の親子や、障害者福祉施設など、さまざまな理由で美術館に来ることがあまりなかった人々の協力の下、ともに「どのような“みかた”があれば、美術館を楽しく過ごせますか?」に対するアイディアを出し合いながら展覧会を構築し、作品をみることや美術館で過ごすことの可能性の拡張を試みる。
30代から60代以上まで幅広い世代のアーティストによる生命と死をめぐる多様な表現を紹介。特に妊娠や出産、育児の経験がキャリアの中断に繋がりやすい女性の人生を、当事者でもある女性のアーティストによる表現によって前向きにとらえ直し、ジェンダーの視点から社会意識を変革することを目指す。
コロナ禍の日常生活で浮き彫りになった社会/経済全般における諸問題を、国内外で活動するアーティストの作品を通して、全世界「Pan-」(「全…」「汎…」の意)と、非対面の遠隔「Remote」のふたつの視点から問い直す展覧会。
アーティストや建築家、科学者、プログラマーなど、さまざまな分野の専門家による領域横断的なアプローチにより、テクノロジーと人類との関係を多角的に探求する展覧会。「DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット)」において日々新たに生成されているテクノロジーと生物との関係を、鑑賞者である私たちに感じられるものとして提示し、DXPにおける衣食住を含めた総合的なライフの可能性の提案を試みる。
開館20周年を記念して、「近代(モダン)」の文化が多様に展開した1920年代を再考する展覧会を開催。大正から昭和へと移る100年前の世界が夢みた新しさの諸相を紹介する。
ホンマエリとナブチによるアートユニット、キュンチョメの公立館における初個展。2022年以降、フィリピンやハワイに滞在し現地の圧倒的な自然や多様な価値観に触れ、思考を大きく更新させたキュンチョメが、新作11点を一挙公開する。
日常的なモチーフを非日常的な色彩、大きさ、組み合わせで描いた絵画で知られる長谷川繁の個展「1989-」を開催。1989年から92年までのドイツ滞在中に描いた連作をはじめ、オランダ滞在期の大型作品など、未発表の貴重な作品群を中心に、2000年代以降の作品も加えながら展覧会を構成。
描くと書くの間を主題に、平面・彫刻・映像・パフォーマンス等によりドローイングの概念を拡張する制作活動を展開してきた鈴木ヒラク。磯崎新が作品が通り抜けていく空洞として構想した同館と響き合うように、鈴木は展示室から展示室へ、描くこと/書くことの起源と未来を求めて、人類最古の壁画が残された洞窟から人知を超えて生成と消滅が繰り返される宇宙空間へと、線を連ねる。
京都市京セラ美術館や八戸市美術館をはじめとする文化施設や美術展の会場構成など美術館関係の仕事を数多く手がけている建築家、西澤徹夫の個展。本展のために制作した断片化された模型の再構成を通じて、単体のプロジェクトにとどまらないプロジェクト同士の関係から、建築の抱えている豊かな内面について想いを巡らし、西澤の思考を考察する機会となる。