2025年注目の国際展

国際展という枠組みをどのように解釈し、具現化していくのかという課題を抱えるなか、2025年もシャルジャ、ベルリン、イスタンブール、サンパウロなど世界各地でさまざまな国際展が開かれる。東アジアでは、春夏秋の3会期制を採用する瀬戸内国際芸術祭2025を皮切りに、8月にソウル、9月に愛知、岡山芸術交流、11月に上海、台北と続く。

オードリー・イルマス賞2025

ニューヨークのCCS Bardが、キュレーションの発展に貢献した功績を讃えるオードリー・イルマス賞の受賞者に、バンコクのジム・トンプソン・アートセンターのアーティスティック・ディレクターであり、チェンマイのMAIIAM現代美術館のゲスト・キュレーターを務めるクリッティヤー・カーウィーウォンを選出。

国立アートリサーチセンターが「アーティストの国際発信支援プログラム」の2025年度第Ⅰ期を募集

日本国外で開催される国際芸術展に日本のアーティストが参加する際の費用の一部を主催団体を通じて支援する「アーティストの国際発信支援プログラム」の2025年度第Ⅰ期の募集を開始。

第61回ヴェネツィア・ビエンナーレのキュレーターに、コヨ・クオが就任

2026年開催予定の第61回ヴェネツィア・ビエンナーレのキュレーターに、南アフリカ共和国ケープタウンのツァイツ・アフリカ現代美術館のエグゼクティブ・ディレクター兼チーフ・キュレーターを務めるコヨ・クオが就任。

第12回ヒロシマ賞の受賞者が決定

2024年11月22日、広島市は第12回ヒロシマ賞の受賞者に、環境問題をはじめとする複雑な社会問題に動機づけられたアイディアを、カテゴリーにとらわれないユニークな方法で表現してきたアーティストのメル・チンを選出したと発表した。2026年夏には第12回ヒロシマ賞の授賞式とあわせて、受賞記念展も開催予定。

恵比寿映像祭2025が総合テーマおよび参加作家の一部を発表

恵比寿映像祭2025の総合テーマが「Docs ―これはイメージです」に決定。2025年に総合開館30周年を迎える東京都写真美術館をメイン会場に、あらためてメディアの変容を考察するとともに、言葉とイメージの問題をひも解くことで「ドキュメント/ドキュメンタリー」の再考を試みる。

ハン・ネフケンス財団のアジアを対象とした映像制作助成をナターシャ・トンテイが受賞

ハン・ネフケンス財団によるアジア国籍あるいはアジア在住のアーティストを対象とした新作映像作品の製作を支援助成金の受賞者にジャカルタとジョグジャカルタに拠点を置くミナハサ出身のアーティスト、ナターシャ・トンテイが選ばれた。トンテイの新作は2025年末以降に東京都現代美術館を含む世界7都市の美術機関で発表される。

第15回上海ビエンナーレのチーフキュレーターが決定

2024年11月6日、上海当代芸術博物館学術委員会は、来年11月に開幕する第15回上海ビエンナーレのチーフキュレーターに、ショアファストおよびフォーゴ・アイランド・アーツのディレクターを務めるキティ・スコットを任命したと発表。総合テーマは「Does the flower hear the bee?(花はミツバチを聞くのだろうか?)」。

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