シュシ・スライマン、Fake Migration 活動の軌跡
NEW LANDSKAP ニューランドスカップ シュシ・スライマン展
2023年9月16日（土）－ 11月12日（日）
尾道市立美術館
https://www.onomichi-museum.jp/
開館時間：9:00-17:00 入館は閉館30分前まで
休館日：月（9/18、10/9は開館）
※光明寺會舘（尾道市東土堂町2-1）、シドラハウス（尾道市西土堂町 13-38）、書斎（ライティングスタジオ）（尾道市西土堂町10）にも作品を展示。土日祝のみ（開場時間：11:00-17:00）入場無料で鑑賞可能。
尾道市立美術館では、ドクメンタをはじめとする数々の国際展を経験し、拠点となるクアラルンプールをはじめ複数の都市を行き来しながら、2013年以来10年間にわたり尾道でも創作活動に取り組んできたアーティスト、シュシ・スライマンの個展「NEW LANDSKAP ニューランドスカップ シュシ・スライマン展」を開催する。
多民族国家のマレーシアに生まれ、マレーシア人の父親と中国人の母親を持つシュシ・スライマン（1973年マレーシア、ムアール生まれ）は、個人的な記憶や自分自身のアイデンティティを通じて、マレーシアを含む東南アジアの歴史や文化を探求する作品を制作してきた。1990年代半ばより、クアラルンプールを中心に国内外で展示経験を重ねる。2007年にはドクメンタ12、その後も第6回アジア・パシフィック・トリエンナーレ（ブリスベン、2009）、第3回シンガポール・ビエンナーレ（2011）、第10回光州ビエンナーレ（2014）といった国際展に参加し、2016年にはパリのカディスト美術財団にて個展「Malay Mawar」を開催。2022年には再びシンガポール・ビエンナーレ2022に参加している。日本国内でも、東京と京都の国立近代美術館で開かれた「現代美術への視点6 エモーショナル・ドローイング」（2008 ※翌年にソウルのSOMA美術館に巡回）、「サンシャワー 東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」（国立新美術館、森美術館、2017）、ヨコハマトリエンナーレ2017などで作品を発表している。また、本展との同時期開催として、東京・六本木の小山登美夫ギャラリーで個展「fake M.」が開催中（2023年9月1日－ 9月22日）。
シュシ・スライマン、シドラハウス
スライマンはアーティスト・イン・レジデンス「AIR Onomichi」に招聘された2013年以降、尾道で10年にわたる長期的なプロジェクトを展開してきた。本展タイトルの「NEW LANDSKAP」は、マレー語で「風景」を意味するが、同プロジェクトにおけるアーティストの想像力は文化的な基層にも及び、「LANDSKAP」は視覚的要素だけでなく、場の来歴、さらに場に潜在する不可視なエネルギーも包括したものとなっている。一棟のごくありふれた廃墟との出会いからはじまったプロジェクトが長い時間をかけてどのように広がり、深まっていったのかを、美術館の空間と再生された廃屋の両方で同時に見ることのできる絶好の機会となる。
会期中には、シュシ・スライマン自身の制作活動、尾道の空き家再生、尾道の歴史をテーマにしたトークをはじめ、子どもを対象とした鑑賞会やスライマンの尾道での活動サイトを巡るツアーなども開催する。
シュシ・スライマン、光明寺會舘2階のアーカイブルーム 2017~
関連イベント
トーク1「Fake Migration シュシ・スライマンのアート」
2023年9月16日（土）14:00-16:00
登壇者：シュシ・スライマン
蔵屋美香（横浜美術館館長）
会場：尾道市立美術館2Fロビー
※参加無料（要展覧会観覧料）、予約不要
トーク2「ORGANIZING ABANDON 空き家の再生/転生」
2023年9月23日（土）14:00-16:00
登壇者：シュシ・スライマン
小野環（尾道市立大学教授）
豊田雅子（NPO法人尾道空き家再生プロジェクト代表理事）
会場：尾道市立美術館2Fロビー
※参加無料（要展覧会観覧料）、予約不要
トーク3「Re-visit history 尾道の知られざる歴史」
2023年10月1日（日）14:00-16:00
登壇者：シュシ・スライマン
梅林信二（尾道市立美術館学芸員）
小野環（尾道市立大学教授）
西井亨（尾道市遺跡発掘調査研究所所長）
会場：尾道市立美術館2Fロビー
※参加無料（要展覧会観覧料）、予約不要
※トーク開始時に土堂小学校生徒による校歌斉唱あり
こどもと大人の鑑賞会
2023年10月8日（日）、10月29日（日）両日とも14:00-15:00
対象：中学生以下対象
※参加無料、予約不要、付添いの方1名は無料で入館
NEW LANDSKAPツアー
2023年9月17日（日）、9月24日（日）両日とも14:00-16:00
※参加無料、申込不要、当日13:50に美術館前に集合
※美術館から山手地区を歩き、シュシ・スライマンの活動サイトを巡る。
同時開催
シュシ・スライマン個展「fake M.」
2023年9月1日－ 9月22日
小山登美夫ギャラリー
http://tomiokoyamagallery.com/
開廊時間：11:00-19:00
休廊日：日、月、祝
展覧会URL：http://tomiokoyamagallery.com/exhibitions/shooshie2023/