主に戦後から現代までの美術作品における椅子の表現に着目した展覧会。椅子をめぐるアーティストの作品を通じて、社会の中の不和や矛盾、個人的な記憶や他者との関係性などを考察していく。

主に戦後から現代までの美術作品における椅子の表現に着目した展覧会。椅子をめぐるアーティストの作品を通じて、社会の中の不和や矛盾、個人的な記憶や他者との関係性などを考察していく。
身近な家族との関係に迫るパフォーマンス、ある食料品に対する愛着、近隣地域のゴミ拾い、日常の出来事から生まれた詩、現代の住居や生活様式を問い直す試みなど、生活と芸術の境界を揺るがし、問いかける表現を積み重ねるアーティストの作品や活動を紹介。
テキスタイルデザイナー須藤玲子と、須藤が率いるテキスタイルデザイン・スタジオ「NUNO」の日本各地の職人、工場との協働作業や、素材の可能性を広げるその取り組みを包括的に紹介。同時開催のクリテリオムは沼田侑香の個展。
16回目となる恵比寿映像祭のテーマは「月へ行く30の方法」。1969年7月20日、NASAのアポロ11号による月面着陸から半世紀以上が経ち、人々が気軽に月へ行くことも技術的に不可能ではなくなりつつある現在において、一見それとは結びつかないようなアーティストたちの思考や実践の中に、新しい発見や創造につながる可能性を、アーティストだけでなく、そこに参加する観客とともに探究していく。
1988年から2003年にかけて、静岡県旧引佐郡(現・浜松市)を拠点に、街中を離れた野外を主なフィールドに、木や縄、石や土などの自然物を素材として、大がかりな作品を制作した村上誠、村上渡の兄弟と山本裕司の3名による協働の美術制作プロジェクト「天地耕作」の活動の軌跡をたどる展覧会。
村上隆の国内では約8年ぶりとなる大規模個展。村上が活動初期から深い関心を寄せてきた京都を舞台に、新たに描きおろした⼤作や四神相応をテーマとした作品群をはじめ、代表的なシリーズ、国内初公開の作品など、新作を中心とした約170点を発表。
日本の戦後写真における転換期となった1960年代末から70年代半ばにかけて、実作と理論の両面において大きな足跡を記した写真家、中平卓馬の没後初となる回顧展。劇的なエピソードによって固定化された中平像に対し、初期から晩年まで約400点の写真・資料を通じて、その仕事を改めて丁寧にたどり、その展開を再検証する。
日本映画の歴史において、さまざまな分野で女性が活躍した作品を紹介する特集上映。監督・脚本・製作などの分野を中心に、劇映画からドキュメンタリーまで計74作品を上映し、日本映画の転換期に新機軸をもたらした女性映画人たちの足跡を振り返ることにより、日本映画史の再考につながる新たな視座を切り拓く。
福岡の戦後美術を語る上で欠かせない前衛美術グループ「九州派」のメンバーとして活動し、晩年まで孤高の存在として内から湧き出るビジョンを表現し続けたアーティスト、オチ・オサムの回顧展。オチ・オサム個人に焦点を当てた美術館初の回顧展として、オチが残した作品等の調査に基づき、これまで十分に光の当たらなかった全貌に迫る。
東日本大震災発生直後から約2年間にわたり、震災被害記録と調査活動を実施した宮城県気仙沼市にあるリアス・アーク美術館が所蔵する写真と被災物を公開するとともに、黒部市に暮らす人々の記憶や大切なものをテーマに募集した作品を紹介する展覧会。
日本人初のニューヨーク近代美術館での個展やヴェネツィア・ビエンナーレの版画部門国際大賞の受賞など、若くして国際的な評価を獲得した池田満寿夫の1950年代から66年頃までの作品とともに、池田が影響を受け、また交友のあった作家の作品により、当時、世界から注目された彼らの表現を振り返る展覧会を開催。
日本画の領域で培われた技術や画材を咀嚼しながら、他者について想像することをひとつの主題とし、人物などを中心とする具象画を制作する日本画家の松平莉奈の個展。