松下真理子 人間動物 @ 原爆の図 丸木美術館


《屠畜場からの眺め》油彩、キャンバス 2024年

 

松下真理子 人間動物
2024年5月11日(土)-7月7日(日)
原爆の図 丸木美術館
https://marukigallery.jp/
開館時間:9:00–17:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌平日)
展覧会URL:https://marukigallery.jp/7600/

 

原爆の図 丸木美術館では、生きる痛みや性愛、「人間とはどのようなものか」を追いかけつづけ、絵画をはじめとするさまざまな手法を用いて作品を発表してきた松下真理子による個展「人間動物」を開催する。

松下真理子(1980年大阪府生まれ)は、幼少期において性的暴力からの治癒と理解のために詩作を始め、次第に言葉によらない方法を求め芸術を志す。京都市立芸術大学美術学部油画専攻を2004年に卒業。近年の主な個展に、「すべて水に映る」(KEN NAKAHASHI、東京、2023)、「人間の声」(現代芸術振興財団、東京、2021)、「愛の飾らぬことばにおいて」(GINZA ATRIUM 銀座蔦屋書店、2020)など。第2回CAFFA賞グランプリを2016年に受賞し、翌年、同賞の副賞としてロンドンのデルフィナ財団のアーティスト・イン・レジデンスに参加。のちにポーランドのアウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館や、第二次世界大戦中に日本軍の兵舎として使用されていたフィリピンの「赤い家」などを訪れ絵画を制作。2020年にウクライナ・ソビエト社会主義共和国出身の作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ、2021年に南アフリカ共和国出身の小説家J.M.クッツェーに影響を受けた作品を発表し、制作の転換期を迎える。ガザへの空爆が開始される直前の2023年7月から8月まで占領下のパレスチナのヨルダン川西岸地区に滞在していたことから、事態に呼応した活動や制作を続ける。

 


《屠畜場からの眺め 2》油彩、キャンバス 2024年


《小さな人々、赤い》アクリル、段ボール紙 2023年

 

本展では、「人間と呼ばれているもの」と「動物と呼ばれているもの」を隔てない、新たな思想的深淵に踏みこんだ作品群を発表。新作の絵画、古いシーツによる大型のインスタレーション、ドローイング、旅のノート等を初公開する。

 

関連イベント
トークイベント「国境と動物」
2024年6月29日(土)14:00–
出演:松下真理子、松下新土(司会)
※無料(要当日入館券)

 


《旅のノート》古紙、花 2023年8月

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