共創の場:ジェンダー問題とアジアのアート・コレクティブ @ 青山学院大学 ジェンダー研究センターギャラリー

 

共創の場:ジェンダー問題とアジアのアート・コレクティブ
2024年4月20日(土)- 5月11日(土)
青山学院大学 ジェンダー研究センターギャラリー
https://www.aoyama.ac.jp/research-center/smcgs/social-contributions/gallery
開廊時間:10:00–18:00
休廊日:日、5/3、5/4、5/6
展覧会URL:https://www.chelseaszendischieder.com/creativecommons
キュレーション:吳君儀(独立研究者、インターアジア木版画マッピング・グループ メンバー)
オーガナイザー:チェルシー・センディ・シーダー(青山学院大学経済学部教授)&平河伴菜(キュレーター)

 

ジェンダーの問題に取り組み、コミュニティの構築を目指す6つのアート・コレクティブを紹介する展覧会「共創の場:ジェンダー問題とアジアのアート・コレクティブ」が青山学院大学のジェンダー研究センターギャラリーで開催される。

本展には、イースト・アジア・エコトピア(釜山/ソウル)、Itazura NUMAN(東京)、キーイェップ村のクラフトハウス(マレーシア・サバ州)、リブ新宿センター資料保存会(東京)、クィア・リーズ・ライブラリー(香港)、VaChina(ロンドン/中国)が参加。それぞれの活動に共通する「コレクティビズム」という考え方を軸に、社会的に少数派の人々がいかに助け合いや支援を行ない、共同の学びの場を生み出しているのかに注目する。

 


East Asia Ecotopia


Itazura NUMAN


Keiyep Craft House

 

イースト・アジア・エコトピアは、制作の姿勢と創る作品そのものにおいて、エコロジカルであることを目指すコレクティブ。彼らは、これまで深刻な環境破壊を引き起こす大規模開発プロジェクトに抵抗してきた。2018年より毎年開催するキャンプでは、参加者自身が自律的にワークショップなどの活動を指導し、技術や意見の交換を行なっている。出版やzine(小冊子)といった媒体も用いて、コミュニティ同士のつながりを強め、抑圧を受けている人々との連帯を図っている。

Itazura NUMANは、2017年より東京を拠点に活動し、古着のイラストやテキストをお題にトンチを利かせた刺繍を施すリメイクを行なう。Tシャツなどに再現されるユーモラスなキャラクターやスローガンは、日本で大量消費、大量破棄される衣服に対する、緩やかな抵抗だと言える。NUMANの活動はあらゆるジェンダーをこえ、針仕事が誰にでも楽しめること、また日常生活の中にも取り込める活動であることを伝えている。

ボルネオ北部・首都のサバから3時間半ほど離れた場所にあるキーイェップ村。ここでは女性たちが竹、シダやトウなどの葉を使って日用品や生活用品を編んで生活しており、2018年には木版画を制作するグループのパンクロック・スゥラップの支援によって、地元の手編み職人が集まることのできるクラフトハウスが建てられた。本施設は、職人たち同士で技術を共有しあう場、また村の人々の生活や家族の支えとなる場として機能している。

 


リブ新宿センター資料保存会


Queer Reads Library


VaChina

 

リブ新宿センター資料保存会は、1972年に東京の女性解放運動家グループによって設立。リブ新宿センターでは、フェミニズムを基軸に活動するさまざまなグループが集い、街頭デモへの参加、ミニコミ誌の発行、ミュージカルの制作・上演を行ない、閉塞的な女性像を解放することを目指した。2008年にはインパクト出版会から残っていた資料をまとめた『リブ新宿センター資料集成』が発行された。資料保存会の委員は、当時活躍したグループとスペースの膨大な資料を保存し、現代も同じ問題に取り組む若い世代に語りかけ続けている。

クィア・リーズ・ライブラリー(QRL)は、2018年に香港中央図書館でLGBTQに関する10冊の児童書が検閲を受けたことをきっかけに結成された移動式図書館。香港を拠点にクィアに関する本や自主出版のzine(小冊子)を抱え、クィアネスについての読み物を広く一般に届けている。またアジアやディアスポラのクィア・コミュニティとの連帯を図ることで、各地域の、さらには世界におけるクィアの歴史や語りに貢献することを目指している。

VaChinaは、イギリスを拠点とする中国人女性とクィア・ディアスポラ主導のグループで、ジェンダーや複合的なフェミニスト・アクティビズムに関わる活動を行なっている。2017年に設立され、現在はイギリス国内外のメンバー約400人が所属している。複合的なジェンダー差別をはじめ、平等性や多様性、インクルージョンについて発信し、オンライン上や会場でイベントを開催、中国のフェミニストたちにとって安全で活発な想像の場を生み出している。

 

関連イベント
開会式&ガイドツアー
出演:吳君儀
2024年4月20日(土)14:00-18:00
会場:青山学院大学 ジェンダー研究センターギャラリー
予約:不要

フェミニズムを実践する: VaChina X エトセトラブックスの対談
2024年4月22日(月)14:00-
会場:青山学院大学 ジェンダー研究センターギャラリー
予約:不要

木版画ワークショップ:​イースト・アジア・エコトピア
2024年4月23日(火)14:00-
会場:青山学院大学 版画室
予約:要
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfaFK0VoctiQ0r0lPGmD3x-xbyp5aTJ4CDnKY4ELSC1SqNIvg/viewform?usp=send_form

上映会&製作者トーク: 『演劇 ミモザ・ウェイズ』
出演(トーク):​リボアル堀井なみの(企画製作・翻訳・日仏女性の人権架け橋 ミモザ実行委員会代表)
2024年4月26日(金)18:00-
会場:青山学院大学内 ※場所未定
料金:無料(予約可 ※予約無しでも参加可)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdF9xavALXo_eAf6ihbkR8t3Bc7HcyPAfGARwkzlCNkONfJpg/viewform

CASS縫いものワークショップ: ​Itazura NUMAN
2024年4月27日(土)14:00-16:00
講師:Itazura NUMAN
会場:青山学院大学 版画室
予約:要
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfgSvBuHwcY3noOWYfEuLEJvfyjdFT0fpxEy40uj7IYq_YHKA/viewform

上映会:『KITA』
2024年4月27日(土)18:00-
会場:青山学院大学内 ※場所未定
料金:無料(予約可 ※予約無しでも参加可)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd8XEMbiSsYEoCYWTFaa2OefzZ9_NV_KLV5V8ZF5tsTKQ0qFQ/viewform?usp=send_form

トーク:リブ新宿センター資料保存会&チェルシー・センディ・シーダー
2024年5月11日(土)13:00-14:30
講師:リブ新宿センター資料保存会、チェルシー・シーダー(青山学院大学教授)
会場:青山学院大学内 ※場所未定
料金:無料(予約可 ※予約無しでも参加可)https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSekoS2KVdZ9XRxMjTtFu2H6xNf22_mL9WzQngNT9DQU7StBeA/viewform

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