堀内正和《prière de plier》1965年（1970年頃印刷）紙、印刷（岡崎和郎・岡崎球子による）個人蔵 ©The Estate of Masakazu Horiuti, Courtesy of Yumiko Chiba Associates 撮影：佐治康生
イメージと記号 1960年代の美術を読みなおす
2023年12月9日（土）－2024年2月12日（月）
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/
開館時間：9:30–17:00 入館は閉館30分前まで
休館日：月（1/8、2/12は開館）、12/29-1/3
展覧会URL：http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2023-images-and-signs
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館では、同館コレクションを中心に、1960年代後半に登場した社会に氾濫するイメージを知性とユーモアで表現へと昇華した作品群を紹介し、時代の断面を振り返る展覧会「イメージと記号 1960年代の美術を読みなおす」を開催する。
戦後1949年に始まった読売アンデパンダン展が63年に幕を閉じ、反芸術の喧騒が過ぎさった1960年代後半、「見る」ことによって成りたつ美術の制度を問いかけ、作品のオリジナリティ（真性）を見直そうとする、記号や幾何学を取り入れた理知的な美術の動向が台頭し、視覚を惑わすだまし絵のような表現や量産されたマルチプル・オブジェが流行した。
コレクションを中心に同時代を振り返る本展では、国際審査制の導入によって日本美術の国際性を問うた第9回日本国際美術展（東京ビエンナーレ、東京都美術館、1967）、「トリックス＆ヴィジョン 盗まれた眼」（東京画廊・村松画廊、1968）、海外から日本の美術と産業の接点を捉えた「蛍光菊」（現代芸術研究所［ICA］、ロンドン、1968-69）などの出品作品を紹介し、日本の若手作家が世界的に活躍した同時代の断面を振り返る。また、インテリア・オブジェから雑誌の付録にいたるまで、工業的な美術作品制作が流行し、「発注芸術」という言葉が生まれた同時代を代表する、岡崎和郎の作品、岡崎と堀内正和による共作《prière de plier》（1965-70）、山口勝弘によるインテリア・オブジェなど、芸術のオリジナリティを逆手にとった実践を紹介。さらには、前衛美術家が読売アンデパンダン展なきあとに拠点とした内科画廊（1963-66）に着目。画廊主・宮田國男の実験精神を反映した画廊は、ハイレッド・センターをはじめとする斬新な展覧会を数多く開催した。本展では若林奮が宮田へ贈った作品を起点に両者の交流を辿る。
高松次郎《世界の壁》1967年 アクリル絵具、板 神奈川県立近代美術館蔵 撮影：上野則宏
川村直子《’69－A》1969年 アクリル絵具、カンヴァス、パネル 神奈川県立近代美術館蔵 撮影：守屋友樹
若林奮《S/P 後から来る C》1967年 鉄、木 神奈川県立近代美術館蔵 撮影：上野則宏
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http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2023-the-future-100-years-ago
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http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2023-akutagawa-ryunosuke
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http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2023-h-collection3