久門剛史「Dear Future Person,」@ 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA


「Tsuyoshi Hisakado: Polite Existence」ジャミール・アーツ・センター、ドバイ、2023年 撮影:久門剛史

 

京都市立芸術大学移転記念事業
久門剛史「Dear Future Person,」
2023年12月16日(土)-2024年2月18日(日)
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(京都府京都市下京区下之町57-1 京都市立芸術大学 C棟1階)
https://gallery.kcua.ac.jp/
開館時間:11:00–19:00
休館日:月(ただし1/8、2/12は開館)、年末年始(12/29-1/3)、1/9、2/13
担当キュレーター:藤田瑞穂(@KCUA チーフキュレーター/プログラムディレクター)
展覧会URL:https://gallery.kcua.ac.jp/archives/2023/10367/

 

京都市立芸術大学の京都駅東側・崇仁地域への移転に際し、拠点を堀川御池から同学新キャンパス内に移した京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA。今回、新たな展示室での記念すべき最初の展覧会として、自らの体験を通じて自然、地球、そして宇宙と人間との関係を考察し、それらに着想を得た音、光といった無形の事象と造形物で構成するインスタレーション作品を中心とした制作活動を続けてきた久門剛史の個展「Dear Future Person,」を開催する。

久門剛史(1981年京都府生まれ)は、人の営みを構成する根源的な感性や唯一性/永遠性に関心を寄せ、音や光、プログラミング、彫刻、絵画、大規模なインスタレーションなど多様な手法でコンセプチュアルな作品を発表している。作品を通じて鑑賞者の記憶や想像を共振させ、視覚や聴覚を研ぎ澄ますように促す。主な個展に、「Tsuyoshi Hisakado: Polite Existence」(ジャミール・アーツ・センター、ドバイ、2023)、「らせんの練習」(豊田市美術館、愛知、2020)。主な国際展や企画展に、ハワイ・トリエンナーレ2022、第58回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2019 ※アピチャッポン・ウィーラセタクンとの共作を発表)、「MAMプロジェクト025:久門剛史+アピチャッポン・ウィーラセタクン」(森美術館、東京、2018年)、「アジア回廊 現代美術展」(二条城、京都芸術センター、2017)、あいちトリエンナーレ2016など。そのほか、チェルフィッチュの演劇作品「部屋に流れる時間の旅」では舞台美術と音を担当。主な賞歴に、京都府文化賞奨励賞(2018)、メルセデス・ベンツ アート・スコープ2018-2020(2018)、VOCA賞(2016)、京都市芸術新人賞(2016)、日産アートアワード2015 オーディエンス賞(2015)など。

 


「Tsuyoshi Hisakado: Polite Existence」ジャミール・アーツ・センター、ドバイ、2023年 撮影:久門剛史

 

@KCUA移転後初の展覧会となる本展は、久門にとって出身地であり、現在の活動拠点でもある京都での初個展となる。ひとりの表現者としての久門が「未来の人」へ向けた壮大なメッセージとも受け取り得る展覧会タイトルの下、思考と表現を深め、各々の瑞々しい感性で世界を捉えようとする活動の場である芸術大学を舞台に、新しい@KCUAの展示室に合わせて構成された、大規模なインスタレーションを展開。現代に生きる私たちのそれぞれの現在地、そして来るべき未来について、あらためて考える機会となる。

 

久門剛史「Dear Future Person,」・京都市立芸術大学作品展同時開催企画
キュレーターズ・ミーティング
2024年2月11日(日)14:00-16:00
第1部|プレゼンテーション
登壇者:久門剛史(美術家)、井関悠(水戸芸術館現代美術ギャラリー主任学芸員)ほか
第2部|ディスカッション
登壇者:赤井あずみ(鳥取県立博物館)、井関悠(水戸芸術館)、佐々木玄太郎(熊本市現代美術館)、中田耕市(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)、中村史子(大阪中之島美術館)、服部浩之(東京藝術大学)、馬定延(関西大学)、松岡剛(広島市現代美術館)、藤田瑞穂(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)
会場:京都市立芸術大学 C-101 講義室 1
事前申込不要、入場無料
https://gallery.kcua.ac.jp/events/2023/10616/

 


久門剛史《Resume》2020年「メルセデス・ベンツ アート・スコープ 2018–2020」原美術館、東京 撮影:木奥恵三


久門剛史《らせんの練習》2019年 劇場作品(50分)KYOTO EXPERIMENT 2019 撮影:来田猛

 

※2024年1月29日、関連イベントを加筆修正

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