福岡の戦後美術を語る上で欠かせない前衛美術グループ「九州派」のメンバーとして活動し、晩年まで孤高の存在として内から湧き出るビジョンを表現し続けたアーティスト、オチ・オサムの回顧展。オチ・オサム個人に焦点を当てた美術館初の回顧展として、オチが残した作品等の調査に基づき、これまで十分に光の当たらなかった全貌に迫る。

福岡の戦後美術を語る上で欠かせない前衛美術グループ「九州派」のメンバーとして活動し、晩年まで孤高の存在として内から湧き出るビジョンを表現し続けたアーティスト、オチ・オサムの回顧展。オチ・オサム個人に焦点を当てた美術館初の回顧展として、オチが残した作品等の調査に基づき、これまで十分に光の当たらなかった全貌に迫る。
東日本大震災発生直後から約2年間にわたり、震災被害記録と調査活動を実施した宮城県気仙沼市にあるリアス・アーク美術館が所蔵する写真と被災物を公開するとともに、黒部市に暮らす人々の記憶や大切なものをテーマに募集した作品を紹介する展覧会。
日本人初のニューヨーク近代美術館での個展やヴェネツィア・ビエンナーレの版画部門国際大賞の受賞など、若くして国際的な評価を獲得した池田満寿夫の1950年代から66年頃までの作品とともに、池田が影響を受け、また交友のあった作家の作品により、当時、世界から注目された彼らの表現を振り返る展覧会を開催。
日本画の領域で培われた技術や画材を咀嚼しながら、他者について想像することをひとつの主題とし、人物などを中心とする具象画を制作する日本画家の松平莉奈の個展。
「カウフマン邸(落水荘)」や「グッゲンハイム美術館」などを手がけ、アメリカ近代建築を代表する建築家として国際的に知られるフランク・ロイド・ライトの活動を近年の研究成果を踏まえて紹介する展覧会。帝国ホテルを基軸に、多様な文化と交流し常に先駆的な活動を展開したライトの姿を7つのセクションを通じて明らかにしていく。
男性/女性、西洋/東洋といった単純な二項対立的な手法を避け、独創的で詩的なユーモアによってアプローチし、「自己とは何か」というテーマに向き合い続けるエヴェリン・タオチェン・ワンの個展。
建築設計や論考執筆に加え、国内外の大学を拠点に、建築と都市と生態系の関係性リサーチを続ける能作文徳と常山未央の個展「都市菌(としきのこ)――複数種の網目としての建築」を開催。
脱植民地主義的クィア(cuir)の視座から、リサーチに基づきつつ批判的観点を取り入れた神話的な世界観を練り上げ、ネオコロニアルな環境における対抗世界の創造について考察するナオミ・リンコン・ガヤルドの作品を、展覧会(Gallery PARC)と上映パフォーマンス(京都芸術センター)のふたつの形式で紹介。
古今東西の発掘・復元された映画を披露する場として毎年ボローニャで開かれている「チネマ・リトロバート映画祭」に出品された発掘・復元作を特集上映する「蘇ったフィルムたち チネマ・リトロバート映画祭」を、チネテカ・ディ・ボローニャ財団(FCB)、イタリア文化会館とともに共同開催。
歴史や記憶、紛争、採取をテーマとするリサーチに基づいた作品を発表してきたシンガポール出身のアーティスト、シム・チーインの個展。マラヤ民族解放軍が終戦後の1948年から1960年にかけて、英領マラヤで英国植民地軍と闘ったゲリラ戦の歴史を多面的なリサーチを通じて探求するシム・チーインの映像作品とアーティスト・ブックを紹介。
歴史や資料を調査・収集して、現代のテクノロジーを交えながら、時を超えた事物の編み直しを試みてきた5人のアーティストの実践を通じて、改めてミュージアムと社会との関係や、展示における政治的・美学的意義を探る企画展。
2021年2月にミャンマーで起きたクーデターが生み出したさまざまなかたちの暴力が、いまなお人々を、そして人々が願う希望や平和を脅かす中で、そこに抵抗を示し戦い続け、願いや想いを声にし、あるいは言葉では表せない「なにか」を表現し続けているアーティストや団体を紹介。