海と生きる、記憶をたどる物語 @ 黒部市美術館


 

海と生きる、記憶をたどる物語
2024年1月13日(土)-3月17日(日)
黒部市美術館
https://kurobe-city-art-museum.jp/
開館時間:9:30–16:30 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、2/12、3/11は開館)、2/13、2/14
展覧会URL:https://kurobe-city-art-museum.jp/2023/04/01/海と生きる、記憶をたどる物語/

 

黒部市美術館では、東日本大震災発生直後から約2年間にわたり、震災被害記録と調査活動を実施した宮城県気仙沼市にあるリアス・アーク美術館が所蔵する写真と被災物を公開するとともに、黒部市に暮らす人々の記憶や大切なものをテーマに募集した作品を紹介する展覧会「海と生きる、記憶をたどる物語」を開催している。

1994年10月に開館したリアス・アーク美術館は、東北・北海道の美術を中心に調査研究、展覧会を開催するとともに、地域文化(特に漁村文化と食文化)を中心に歴史・民俗などを研究・蓄積・展示してきた。2011年3月11日の東日本大震災発生直後から約2年間にわたり、調査員自らも被災者という過酷な状況のもとで震災被害記録と調査活動に取り組み、撮影・収集した写真は約30,000点、被災物は約250点に及ぶ。同館は被災による約1年半の休館を経て、2013年に完全開館。写真や被災物など東日本大震災関連資料は、震災以前の記憶を未来に繋ぐ役割を担いながら、現在同館の常設展示「東日本大震災の記録と津波の災害史」にて公開されている。

 


リアス・アーク美術館所蔵


リアス・アーク美術館所蔵

 

本展では、リアス・アーク美術館が所蔵する被災現場写真40点、被災物11点を、日本海側地域において公開する初めての機会となる。また、黒部市の人々を中心に、「未来に残したい風景」「私の大切なもの」「思い出の時間」「海のめぐみ」「再生と希望」の5つのテーマで作品を募集。さらに黒部市内に制作拠点をもつ作家2名と黒部市美術館学芸員が講師となり、市内のふたつの小学校で出前授業による作品制作を実施。これらの作品をリアス・アーク美術館の東日本大震災関連資料とともに展示し、気仙沼市と黒部市という遠く離れながらも、どちらも古くから漁業を生業とし、海とともに生きてきた「まち」で営まれる日々の物語を紡ぐ人々へと思いを馳せる機会とする。会期初日にはオープニングセレモニー&ギャラリートークを実施。リアス・アーク美術館館長の山内宏泰による展示解説が行なわれた。

 

関連イベント
オープニングセレモニー&ギャラリートーク ※既に終了
2024年1月13日(土)11:00–
会場:黒部市美術館
※山内宏泰(リアス・アーク美術館館長)による展示解説
※どなたでも参加可能(要展覧会観覧券)

 

リアス・アーク美術館所蔵


リアス・アーク美術館所蔵


リアス・アーク美術館所蔵

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