1960年代中頃より具体の新時代を担うメンバーのひとりとして活躍し、その後も幅広い表現方法を通して、「空間」「時間」「現象」「存在」といった人間にとっての根源的な主題について考察する作品を数多く手がけてきた今井祝雄の美術館初個展。

1960年代中頃より具体の新時代を担うメンバーのひとりとして活躍し、その後も幅広い表現方法を通して、「空間」「時間」「現象」「存在」といった人間にとっての根源的な主題について考察する作品を数多く手がけてきた今井祝雄の美術館初個展。
東京国立博物館にて9月23日まで開催されている同名の展覧会と一連の流れを持って構想され、会期を一部重ね合わせながら、ひとつの大きな円環を描くかたちで展開される内藤礼の個展。本展では、壁面のガラスブロックを通じてもたらされる自然光や街の人工的な色彩のうつろいを取り入れ、「生の没入」を見出す空間を作り出す。
1960年代から1970年代におけるメディア環境の変化、世界各地に広がったフェミニズムを含む社会運動を背景に、女性アーティストたちが新しいテクノロジーを取り入れつつ展開した映像表現を中心に、それ以降の映像表現とともに紹介するコレクションによる小企画。
杉野晋平と中島りかによるアーティスト・デュオ、EvEによる展覧会。頭痛持ちであるふたりが「共有し得ない痛み」を主題として、共感から隔てられた個人的体験としての痛み、そこから現われる他者や信仰心の問題を俎上に載せ、痛みの表象の不可能性を問い直すためのパフォーマティブな共同制作を行なう。
フランスの思想家、シャルル・フーリエが提唱し、実現しなかったものの近代アナーキズムやダダに影響をもたらした「ファランジュ」をタイトルに掲げ、風間サチコ、坂口恭平、ジェン・リウ、绘造社、マイケル・ラコヴィッツの作品を通じて、今日の芸術の可能性を検討する展覧会。
「新・今日の作家展」は、毎年異なる副題の下に同時代の表現を紹介、考察する企画。本展は、「わたし」という自己と、そのわたしと不可分の存在である「あなた」である他者との関係性から展開する作品を通じ、それぞれ唯一無二である自己と他者と、その私たちが成す社会について思いをめぐらす機会となる。
デイヴィッド・ツヴィルナー主催によるエリザベス・ペイトンの個展。会場となる両足院の環境を生かしつつ、ペイトンによる厳選された絵画、そして、インクによる作品、ドローイング、版画などの展示を行なう。
キュレーターを招聘する展覧会「Ginza Curator’s Room」9回目の企画は森美術館の德山拓一を迎え、磯谷博史の展覧会を開催。大正から昭和にかけて描かれた日本画および前衛陶芸集団・走泥社の作品を「素材」や「道具」として用いた新しい作品シリーズと、その元となった作品を展示する。
「聞く/聴く」を起点とする探究から生まれる芸術実践に注目し、そのあり方と可能性について探る展覧会。ジェン・ボー、西尾美也、フェムケ・ヘレフラーフェン、柳沢英輔の作品とともに共同研究「わたしたちのまとうもの:装い、音、環境をめぐる考察と実践」を紹介し、「聞く/聴く」を深める場を創出する。
「まんなか」を本年度のテーマに据える原美術館ARCでは、「心のまんなかでアートをあじわってみる」と題し、原美術館コレクションと原六郎コレクションから厳選した作品を展示。「あじわう」という観点から、作品に向かい合う人それぞれが自身の心の「内側」へと美術を引き寄せる体験を提案する。
パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館の各館が築いてきた豊かなモダンアートのコレクションから共通のテーマに合う作品をそれぞれ選び出し、「トリオ」(3点1組)を組む形で紹介する開館3周年記念特別展。
生と死という人間の根源的な問題に向き合いながら、空間全体を使った大規模なインスタレーションを中心とした作品を各地で発表してきた塩田千春の個展。2008年の国立国際美術館以来、出身地・大阪で16年ぶりの大規模個展。