EvE(杉野晋平、中島りか)「Oh My Head」@ タリオンギャラリー


EvE(杉野晋平、中島りか)《無題(エリエリレマサバクタニ)》2024年

 

EvE(杉野晋平、中島りか)「Oh My Head」
2024年9月7日(土)- 10月6日(日)
タリオンギャラリー
https://taliongallery.com/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:月、火、祝

 

タリオンギャラリーでは、杉野晋平と中島りかによるアーティスト・デュオ、EvEによる展覧会「Oh My Head」を開催する。

杉野晋平(1992年愛知県生まれ)は、行為詩と自作楽器を制作し、その演奏記録を行なっている。木の杭にエレキギターの機能を搭載して土の地面に打つ《パイルドライバー》、冷蔵庫にピックアップマイクをかざしギターエフェクターを繋いで演奏する《ヘヴィーウエイト》を制作、展開してきた。2015年に武蔵野美術大学芸術文化学科を卒業。近年の主な展示とパフォーマンスに、個展「ニューイヤーリスニング」(TOMO都市美術館、東京、2024)、「STUDIO OPENDAY vol.3」(京都芸術センター、2023)、「憑在実験 vol.2」(脱衣所、東京、2023)、個展「Home Listening ホームリスニング」(TOMO都市美術館、東京、2023)、「耳sports」(SCOOL、東京、2022)、「OBJECT at ANTEROOM」(ANTEROOM、京都、2020)、「遊園地都市の進化—スクワット作戦会議 in 渋谷」(RELABEL Shinsen、東京、2020)、「KCN Presents 台所革命~January revolution~」(パルコギャラリーX、東京、2020)、「ACOUSTICLUB VOL.4」(内幸町ホール、東京、2019)など。また、飯塚大周と吉田山とともに「革命は台所から始まる」を掲げるKCN.kitchenのメンバーとしても活動。

 


杉野晋平《炊飯器試聴》2023年 脱衣所でのパフォーマンス


杉野晋平《冷蔵庫演奏》2020年 CSLAB パ/フ/ォ/ー/マ/ン/ス/ナ/イ/トvol.3でのパフォーマンス(配信)

 

中島りか(1995年愛知県生まれ)は、私的領域と公共空間の関係やリミナリティ、中間性といった概念を手がかりに、都市空間内での心身の社会的構築を示すジェスチャーを通して、異端的カタルシスとしてのアートの機能を探索している。2018年にロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツを卒業し、2023年に東京藝術大学大学院を修了。近年の主な活動に、個展「A Green Light Room」(アトリエ・モンディアル、バーゼル、2024)、「INTERSTICE”」(le ventre、へーゲンハイム、フランス、2024)、個展「□より外」(タリオンギャラリー、東京、2023)、「覚醒と幻惑:見えないものとの対話」(ゲーテインスティトゥート東京、2022)、「不和のアート:芸術と民主主義」(東京藝術大学陳列館、2022)、個展「I tower over my dead body.」(Gallery TOH、東京、2021)、個展「Bodies On The Matter」(TOMO都市美術館、東京、2021)、「都市のみる夢」(東京都美術館、2020)など。また、東京・谷中にプロジェクトスペースを開設、複数のメンバーによるコレクティブ「脱衣所 – (a) place to be naked」としての活動も行なう。

 


中島りか《Behind the Death of Queen Bees》2024年
photo: Demet Lydogan


中島りか《A Green Light Room》2024年
サウンドインスタレーション photo: Verena Matz 

 

本展は、頭痛持ちであるふたりが「共有し得ない痛み」を主題として、共感から隔てられた個人的体験としての痛み、そこから現われる他者や信仰心の問題を俎上に載せ、痛みの表象の不可能性を問い直すためのパフォーマティブな共同制作を行なう。

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