連載 編集長対談:日本的アートとは 目次

現代アートの起源は、いうまでもなく欧米にある。では、日本などの非欧米圏において、現代アートの作品を作る、あるいは観るとはどういうことなのだろう。アート界の内外からゲストを迎え、これらの難問について考えてみたい。

第10回 「我々のリアリティ」が生み出すもの 総集編

「日本的なアート、非欧米圏のアートはあり得るのか、あるとしたらそれはどのようなものか」をテーマに様々な形でアートに携わるゲストを迎えた連続対談シリーズの総集編。9名のゲストとの対談を通じて導かれた結論とは?

第9回 椿昇 いまを生き抜くためのシステム作り 前編後編

関西を拠点とし、世界を相手取って、ラディカルな視点で同時代の「裂け目」に対するアプローチを続ける作家。以前は高校で美術教師を務め、現在は美大でアート界でのサバイバル術を伝授する。日本的なアートとは? そして、日本的なアートの問題点とは?

第8回 三潴末雄(ミヅマアートギャラリー代表) 「日本的」とは何か 前編後編

欧米主流のアートに対する反逆精神から、「日本」に根差し、物語性の強い作家を世界に紹介し続けている異色のギャラリスト。本対談のテーマの前提となる「日本的」なものとはそもそも何なのかを徹底討論する。

第7回 小池一子 西武セゾンカルチャーの影響 前編後編

西武セゾン文化の担い手のひとりとして広告の世界で活躍し、さらにはオルタナティブスペースの先駆けとなった「佐賀町エキジビットスペース」を創設。ジャンルフリーな活動を通して日本から世界に文化を発信するアートディレクターが考える「日本」の表現とは?

第6回 住友文彦 アジアの近代化と表現との関係性 前編後編

メディアアートやパフォーミングアーツなど幅広い視点から表現を捉える気鋭のキュレーターは、中国や韓国での国際展企画も数多く手がけている。アジアから発信するアートに、地域性はどのような影響を及ぼしているのだろうか。

第5回 津村耕佑 ファッションとアートの「機能」と「非機能」 前編後編

「究極の家は服である」という考えのもと、サバイバルをテーマにしたファッションを創出したデザイナーは、アーティストとしても活躍している。ファッションとアート、両方のジャンルにまたがる制作活動から見えてくる日本的な表現とは何か。

第4回 長谷川祐子 領域を横断するアート 前編後編

今回のゲストは、イスタンブール・ビエンナーレやヴェネツィア・ビエンナーレ日本館、金沢21世紀美術館開館展などを手がけてきた、日本を代表する国際的キュレーターのひとり。これまでの企画の意図や展覧会開催に至るプロセス、さらに日本の現代美術の特徴について聞く。

第3回 小山登美夫(小山登美夫ギャラリー代表) 作品の価値はいかにして作られるか 前編後編

海外のアートフェアへいち早く進出し、村上隆、奈良美智など、世界的に著名な日本人アーティストを輩出。日本のアートマーケットの拡充に尽力するトップギャラリストと、欧米と日本における市場や作品の違いについて語り合った。

第2回 名和晃平 素材と技術とアートの関係 前編後編

国際的に活動する若手作家の筆頭格である名和晃平の作品には、既存の作品にはあまり見られない、新たな素材や技法が駆使されている。現在京都で活動する作家の、その制作態度の原点を探る。

第1回 会田誠 前編後編 

陣地を広げ続けていくことでしか延命できないところにアートは来ていて、保守的な意味でのアートの本道は原理的にはもう滅んでいるんじゃないでしょうか。

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