和歌山県立近代美術館は、1970(昭和45)年11月、日本で5番目の国公立近代美術館として、和歌山県民文化会館の1階に開館しました。1963(昭和38)年から和歌山城二の丸跡で活動してきた和歌山県立美術館が、博物館と近代美術館に分かれたもので、両館とも、1994(平成6)年に黒川View More >
和歌山県立近代美術館
とびたつとき 池田満寿夫とデモクラートの作家
池田満寿夫が1997(平成9)年に亡くなって四半世紀がたとうとしています。彼の版画作品がどれほどまでに世界で評価され、また彼が芸術家としての道をどれだけ情熱的に歩んだか、今日あらためて問いかけることには大きな意味があると思われます。 池田満寿夫は1934(View More >
ニッポンの油絵 近現代美術をかたち作ったもの
「油絵」は、日本の近現代美術史のなかで重要な位置を占めています 。 近代美術館である当館がコレクションの柱としている「和歌山ゆかりの作家たち」のなかにも、日本で最初期の洋画家となった神中糸子をはじめ、油絵に向き合うことから彫刻を含む自身の創作を始めた保田龍View More >
ミティラー美術館コレクション展
和歌山県はインド経済を牽引するマハラシュトラ州と、2013年に覚書を締結し、交流をスタートしました。広範な分野における相互の交流拡大を目的に、着実に友好関係を深め、来年には覚書締結10周年を迎えます。本年はまた、日印国交樹立70周年の記念すべき年でもあり、この機会をView More >
コレクション展2022-秋冬 特集:田中恒子コレクション
和歌山県立近代美術館のコレクション展では、所蔵品を通じて幅広い美術の表現に接していただけるよう、季節ごとに展示を替え、その紹介を続けています。今回の展示では、同時開催の「ミティラー美術館コレクション展」に関連し、インドに関連する作品を入り口に、秋から冬へView More >
稗田一穗展
昨年3月に満100歳で亡くなった、和歌山県田辺市出身の日本画家、稗田一穗 (1920–2021)の回顧展です。 10代半ばで日本画家を志した稗田は、東京美術学校に学び、戦後、本格的に画家としての活動を始めました。鳥を主要なモチーフとした生命を寿ぐような素朴で力強い表View More >
コレクション展2022-夏秋 特集:1960s−1980s 関西の現代美術「再見」
和歌山県立近代美術館のコレクション展では、所蔵品を通じて幅広い美術の表現に接していただけるよう、季節ごとに展示を替え、さまざまな特集コーナーを設けながら作品の紹介を続けています。今回の特集では、当館が開館した1970年前後に制作され 、当館に結集したコレクションをView More >
なつやすみの美術館12 妻木良三「はじまりの風景」
さまざまな美術の楽しみ方を体験する「なつやすみの美術館」シリーズ。 12回目のゲストは、和歌山県湯浅町出身の美術家・妻木良三(1974‒ )さんです。妻木さんの作品には、波や雲、海岸や山を思い起こさせる柔らかなかたちが、主に鉛筆を用いて描View More >
コレクション展 2022-春夏 特集:生誕130年 田中恭吉
和歌山県立近代美術館のコレクション展では、所蔵品を通じて幅広い美術の表現に接していただけるよう、季節ごとに展示を替え、さまざまな特集コーナーを設けながら作品の紹介を続けています。 今回の特集では、生誕 130 年となる田中恭吉の作品をまとめて紹介します。View More >
モダン・プリンツ コレクションにみる世界の版画
版画は、図や文字などのイメージを複製するための技術を用いた表現です。現在では技術の発達と解釈の多様化により、その表現は広がりを見せています。技術自体の歴史は古く、日本には仏教伝来とともに流入し、西洋でもキリスト教の布教によって広まりました。そしてその表現は、さらに近View More >