20世紀からおみやげ。 近現代美術のたのしみ

三島喜美代《パッケージ》 1974 年 和歌山県立近代美術館蔵

 

20 世紀ほど、「世紀」という単位を私たちに意識させる時代はないかもしれません。短く要約することが 不可能に感じられるほど多事であった、1901 年から 2000 年までの 100 年間には、2 度の世界大戦があり、 政治も大きく動きました。経済的には国際競争が激しくなり、国境を越える規模の恐慌により、日本も大きな影響を受けました。

生活のレベルでも、19 世紀の産業革命でなされた多くの発明が普及、あるいは発展し、それ以前のどの 時代よりも多くの変化がかつてない速さで起こりました。それらの変化は同時代の美術にも反映されています。当館が研究・収集の対象としている近代美術・現代美術作品が生み出されたのは、このような時代でした。

その時代のさなかにあってはわかりにくい、難しいと感じられたこともまた 20 世紀美術の楽しみとなるように、作品に反映された 100 年の歴史、新しい素材や新しい技術が表現にもたらした変化、教育による美 術の普及などのなかから、いくつかの視点を提案します。21 世紀のはじまりに生まれた人も、20 歳を越え、 新しい世紀のはじめから少し時間を経たいま、美術作品を 20 世紀の人々が残してくれたおみやげとして見直してみましょう。

 

会場 和歌山県立近代美術館 2階展示室
会期 2022年02月05日(土)~03月27日(日)
開館時間 9時30分〜17時[入場は16時30分まで]
休館日 月曜日(ただし321日は開館し、翌22日休館。)
観覧料 一般520(410)円、大学生300(260)円( )内は20名以上の団体料金
*高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
*02月26日、03月26日(毎月第4土曜日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
*02月06日、03月06日(毎月第1日曜日)は無料観覧日
主催 和歌山県立近代美術館
関連事業 和歌山県立近代美術館のサイトをご覧ください
織田一磨《上野廣小路『東京風景』より》1916 年 和歌山県立近代美術館蔵
佐伯祐三《レ・ジュ・ド・ノエル》1925年 和歌山県立近代美術館蔵

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高井貞二《感情の遊離》1932 年 和歌山県立近代美術館蔵

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