ミティラー美術館コレクション展

ジヴヤ・ソーマ・マーシェ《村の結婚式》1994 年 ミティラー美術館蔵

 

和歌山県はインド経済を牽引するマハラシュトラ州と、2013年に覚書を締結し、交流をスタートしました。広範な分野における相互の交流拡大を目的に、着実に友好関係を深め、来年には覚書締結10周年を迎えます。本年はまた、日印国交樹立70周年の記念すべき年でもあり、この機会を捉え、記念事業として、ミティラー美術館のコレクションを紹介する展覧会を開催いたします。

 新潟県十日町市の山中にあるミティラー美術館は、1970年代を中心に活動した前衛音楽グループ「タージ・マハル旅行団」のメンバーである長谷川時夫氏が設置・運営する私設美術館です。1982年に開館した同館は、ミティラー地方で 3000年にわたって母から娘へと伝承されてきた壁画「ミティラー画」、先住民族であるワルリー族が描く「ワルリー画」、ゴンド族に伝わる「ゴンド画」のほか、テラコッタなど多数の作品を収蔵しています。また、同館はインドからアーティストを招聘した滞在制作を積極的に続けており、 そこで生まれた新しいフォークアートも注目すべき作品群です。これら多彩なコレクションの質と量は世界に類がないものとして、インド政府をはじめ国内外から高く評価されています。 

本展覧会ではミティラー美術館の協力を得て、同館のコレクションから約50点を紹介します。コスモロジーあふれるインド美術の魅力に触れていただくことで、和歌山県とインドの友好を深める機会としたいと思います。 

 

会場 和歌山県立近代美術館 1階展示室B
会期 2022年10月08日(土)~12月25日(日)
開館時間 9時30分〜17時[入場は16時30分まで]
休館日 月曜日(ただし、10月10日は開館し、翌10月11日休館)
観覧料 一般 350(270)円、大学生 240(180)円 ( )内は 20 名以上の団体料金
*同時開催の「コレクション展 2022-秋冬 特集:田中恒子コレクション」と共通料金
*高校生以下、65 歳以上の方、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
*10月22日、11月26日、12月24日(毎月第4土曜日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
*11月19日(土)、11月20日(日)は「関西文化の日」により入場無料
*11月22日(火)は「和歌山県ふるさと誕生日」により入場無料
*12月4日(日)は入場無料
主催 和歌山県、和歌山県立近代美術館
特別協力 在大阪・神戸インド総領事館
協力 エアインディア
関連事業 和歌山県立近代美術館のサイトをご覧ください
ガンガー・デーヴィー《上弦の月を喰べる獅子》1990 年 ミティラー美術館蔵
ジャンガル・シン・シュヤム《チャーンディー女神》1999 年 ミティラー美術館蔵

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