スターリング・ルビー『BC RIPS』@ タカ・イシイギャラリー


Sterling Ruby BC (4956) (2014) © Sterling Ruby / Courtesy of Taka Ishii Gallery, Tokyo

スターリング・ルビー『BC RIPS』
2014年9月7日(日)-10月4日(土)
タカ・イシイギャラリー(清澄)
http://www.takaishiigallery.com
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※オープニング・レセプション:9月7日(日)17:00-19:00

タカ・イシイギャラリーでは、2010年以来二度目となるスターリング・ルビーの個展『BC RIPS』を開催する。

スターリング・ルビーは1972年ラインラント=プファルツ州ビットブルク(ドイツ)生まれ。生後間も無く、家族とともにアメリカ合衆国に移住する。ペンシルバニア、シカゴで美術を学んだ後、アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン(パサデナ)でMFAを取得する。同校ではマイク・ケリーのティーチング・アシスタントを務めている。2008年にロサンゼルス現代美術館で個展を開催。その後も、ジュネーヴ現代美術センターやローマ現代美術館などを巡回した『SOFT WORK』(2012-2013)、ゲントのドント・ダーネンス美術館で『Droppa Blocka』などの個展を開催、2010年には瀬戸内国際芸術祭、今春のホイットニー・ビエンナーレなどに参加している。

ルビーは彫刻、絵画、コラージュ、映像作品など、広範囲に渡る制作技法を用いて、社会や美術史がはらむ抑圧と統制と暴力、そしてそれに対する反社会的行動や彼自身の関係が投影されたさまざまな要素が組み合わされた作品を制作する。その作品はどれも20世紀美術への学問的視点への言及を含み、しばしば衝動的な反復や狂信的な崇拝などの心理学的病理が扱われる。


Sterling Ruby BC (4962) (2014) © Sterling Ruby / Courtesy of Taka Ishii Gallery, Tokyo

本展では、最新のBC(ブリーチ・コラージュ)シリーズを展示する。ロールシャッハ・テストに使われるイメージと似た描き方で、ルビーは布パネルの折目に漂白液を垂らし、中心から放射状に爆発や星雲のような白黒反転したパターンを作り、その上に画面を二等分する鮮やかな色の布やバンドをコラージュする。この大型のコラージュ絵画は、アンディ·ウォーホールの「ロールシャッハ」、バーネット・ニューマンの「ジップ」からの影響、引用があるとルビーは語っている。本展に合わせて、清水穣のテキストを収録した作品集『BC』が200部限定で刊行される。
また、六本木のタカ・イシイギャラリー モダンでは、スターリング・ルビーキュレーションの展覧会「SARAH CONAWAY and MELANIE SCHIFF」が同時開催。サラ・コナウェイとメラニー・シフの写真作品を紹介する。

なお、本展のほか、ルビーは今月開幕の第10回光州ビエンナーレ、台北ビエンナーレ2014、ユーレンス現代美術センターの企画展『The Los Angeles Project』に参加、アジア各国での発表が続く。


Left: Sarah Conaway White And Blue Fold (2014)© Sarah Conaway / Courtesy of Taka Ishii Gallery, Tokyo. Right: Melanie Schiff Blood Bank (2012) © Melanie Schiff / Courtesy of Taka Ishii Gallery, Tokyo

スターリング・ルビー キュレーション
『SARAH CONAWAY and MELANIE SCHIFF』
2014年9月9日(火)-10月4日(土)
タカ・イシギャラリー モダン(六本木 ピラミデビル)
http://www.takaishiigallery.com
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:日、月、祝

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