パフォーマンス・プロジェクト
PLAY vol.2 塚原悠也
2016年2月13日(土)15:00-
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
http://mimoca.org
企画担当:国枝かつら
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では、2014年からはじまったパフォーマンスを紹介するプロジェクト「PLAY」の第2回目として、前回に引き続き、contact Gonzoとしての活動で知られる塚原悠也の作品を上演する。
2014年からはじまったシリーズ「PLAY」は、表現が多様化する現代美術において、完成された作品だけでなく、より実験的な上演や制作のあり方を試みることで、アーティストにとっては表現を、美術館においてはその場所のあり方を、観客にはこれまでの経験を更新する機会となることを目指している。2014年の第1回、今回、2016年度に予定されている第3回は、塚原悠也の活動を連続して紹介する。
塚原悠也は1979年京都府生まれ。2006年に垣尾優とともにcontact Gonzoを結成、「痛みの哲学、接触の技法」をうたう即興的な「パフォーマンス」をはじめる。これまでにニューヨーク近代美術館や世界各地のダンスフェスティバル、国内でも森美術館、国立国際美術館、山口情報芸術センター(YCAM)などで作品を発表。塚原個人名義での活動としては、NPO法人DANCE BOXの「アジア・コンテンポラリー・ダンスフェスティバル神戸」や、東京都現代美術館の『新たな系譜学をもとめて 跳躍/痕跡/身体』などでのパフォーマンスプログラムのディレクションを担当した。前回のPLAY vol.1では、塚原の盟友がメコン・タイガー名義で執筆を続ける「ヌカムリ・ジャミポス/21世紀の身体論とともに」を下地に、丸亀で滞在制作した作品群を上演。丸亀の滞在を機に誕生したヌカムリ・ジャミポスという架空の人工知能をめぐるパフォーマンスは、執筆と同時並行に上演され、その内容や上演形態は毎回まったく異なる様相を現していく。
今回もまた、メコン・タイガーのテキストを下地につくる「ヌカムリ・ジャミポスをめぐる21世紀の身体論」シリーズ第2弾として、丸亀市の交通事故を調査し、その特徴を分析することで、丸亀にふさわしい日常的身体所作を考察するパフォーマンス作品「自分よりも遅いドライバーは一人残らず間抜けで、自分よりも速いドライバーはみんな偏執狂。」と、自動的に映像を生成するライブ映像作品「人類のためではないフューチャーポルノと、その作り方。」の二作品を上演する。
上演作品
「自分よりも遅いドライバーは一人残らず間抜けで、自分よりも速いドライバーはみんな偏執狂。」
「人類のためではないフューチャーポルノと、その作り方。」
構成・出演:塚原悠也
テクニカル:松見拓也
2016年2月13日(土)15:00-(開場:14:30)
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 2階造形スタジオ
定員:100名(無料、全席自由)