西條茜《The Melting Laborers#4》2024年 撮影:来田猛
「第1回 MIMOCA EYE / ミモカアイ」大賞受賞記念 西條茜展 ダブル・タッチ
2025年1月26日(日)-3月30日(日)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 2階展示室B、1階エントランス
https://www.mimoca.org/ja/
開館時間:10:00–18:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし2/24は開館)、2/25
担当キュレーター:松村円(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館学芸員)
展覧会URL:https://www.mimoca.org/ja/exhibitions/2025/01/26/3071/
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では、若いアーティストが独自の才能をはばたかせる場として2022年に始まった公募展「MIMOCA EYE / ミモカアイ」の第1回大賞受賞者である西條茜の個展「ダブル・タッチ」を開催する。
「MIMOCA EYE / ミモカアイ」は、35歳以下のアーティストを対象に創設された公募展。第1回では、294人(組)の中から《Phantom Body -蜜と泉-》を出品した西條茜が大賞を受賞。賞金100万円のほか、副賞として同館での個展開催の機会を与えられ、本展はその受賞記念として開催される。
西條茜(1989年兵庫県生まれ)は、陶を素材とした有機的な造形の作品を用いて、鑑賞者が自他の身体へと意識を傾ける瞬間の創出に取り組む。陶磁器の内部が空洞であることに身体との共通点を見出し、近年は、内臓を含む身体を想起させる作品を制作し、その内部に息や声を吹き込むパフォーマンスによって、各々の身体の拡張を試みてきた。一方で世界各地にある窯元などに滞在し、地元の伝説や史実に基づいた作品も制作している。2014年に京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程工芸専攻陶磁器分野修了。2013年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートへ交換留学。主な展覧会に、「石川順惠、西條茜」(Blum、東京、2024)、「コレクションズ・ラリー 愛知県美術館・愛知県陶磁美術館 共同企画」(愛知県美術館、2024)、「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」(森美術館、東京、2023-2024)、個展「文化村クリエイション vol.3 西條茜「やまの満ち引き」」(なら歴史芸術文化村、2023)、「第1回 MIMOCA EYE / ミモカアイ」(丸⻲市猪熊弦一郎現代美術館、2022)など。今後の活動として、国際芸術祭「あいち2025」に参加を予定。また、サウンド・アーティストのバロンタン・ガブリエとのアートユニット「TŌBOE」としても活動し、「スキル・アカデミー:夏のオープンクラス 「土に学ぶ、五感で考える」成果発表」(銀座メゾンエルメス フォーラム、2024)や「Lost in Translation」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、2021)などで作品を発表している。
西條茜《The Melting Laborers#3》2024年 撮影:来田猛
西條茜《The Melting Laborers#3》2024年 撮影:来田猛
西條茜《The Melting Laborers#3》2024年 撮影:来田猛
西條は美術館での初個展となる本展を自身の飛躍の場と捉え、新作のみで展覧会を構成。本展では陶作品のほか、制作において息を吹き込む過程のあるガラス作品を発表し、作品と身体との境界をさらに考察する。また、手で直接粘土に触れ、その動きに応じて形を成し表面に手跡が残る陶芸を、自身と世界とのコミュニケーションの実践と考えていることから、パフォーマンスを取り込んだ作品も展開しており、その様子を捉えた映像作品を展示する。
関連イベントとして、会期中の2月1日と2日には実際にパフォーマンスが行なわれる。重量のあるものを持ち上げる機会が多いことから以前より興味を抱いていた「運搬」という行為を新しく取り入れ、複数のパフォーマーが西條の陶作品と関わりをもつことで、作品、パフォーマー、鑑賞者それぞれの間に偶発的なコミュニケーションが生まれる場を作り出す。また、アーティスト・トークやワークショップも実施予定。
西條茜《惑星》2024年 撮影:来田猛
西條茜《惑星》2024年 撮影:来田猛
関連イベント
アーティスト・トーク
2025年1月26日(日)14:00–
講師:西條茜(本展出品作家)
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館2階ミュージアムホール
定員:170名
参加料:無料
パフォーマンス
2025年2月1日(土)14:00–、2月2日(日)11:00–/14:00–
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館2階展示室B
参加料:無料(要本展観覧券)
親子でMIMOCAの日
2025年2月1日(土)、2日(日)各日10:00–18:00
高校生以下または18歳未満の観覧者1名につき、同伴者2名まで観覧無料
ワークショップ
2025年2月15日(土)、16日(日)時間未定(※詳細は決まり次第公式ウェブサイトに掲載)
講師:西條茜(本展出品作家)
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館2階展示室Bほか
キュレーター・トーク
2025年3月2日(日)14:00–
登壇:松村円(本展担当キュレーター)
参加料:無料(要本展観覧券)
同時開催
企画展「猪熊弦一郎展 画業の礎-美校入学から渡仏まで」
2025年1月26(日)-3月30日(日)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 3階展示室C
https://www.mimoca.org/ja/exhibitions/2025/01/26/3070/
常設展「猪熊弦一郎展 立体の遊び」
2025年1月26(日)-3月30日(日)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 2階展示室A