坂茂 建築の考え方と作り方 @ 水戸芸術館現代美術ギャラリー、水戸芸術館敷地内


Centre Pompidou-Metz © Didier Boy de la Tour
坂茂 建築の考え方と作り方
2013年3月2日(土)-5月12日(日)
水戸芸術館現代美術ギャラリー、水戸芸術館敷地内
http://arttowermito.or.jp/
開館時間:9:30-18:00 入場時間は閉館30分前まで
休館日:月曜日 ただし、4/29、5/6は開館(翌4/30、5/7は休館)

新しい建築資材、独自の建築手法を展開するとともに、長年にわたり国内外の難民や被災者のための支援プロジェクトを継続する坂茂の個展『坂茂 建築の考え方と作り方』が水戸芸術館現代美術ギャラリーにて開催される。本展は80年代に独立して事務所を設立した坂の初期作品から代表作、進行中のプロジェクトに至るまで、国際的に高い評価を受ける建築家の活動の全貌を俯瞰できる構成となる。
坂は1957年東京生まれ。10代後半でアメリカ合衆国にわたり、南カリフォルニア建築大学、クーパー・ユニオン建築学部にて建築を学ぶ。80年代に再生紙でできた紙管に着目し、「紙の教会」(1995)や「ハノーバー国際博覧会日本館」(2000)を手掛ける。また、紙管の安価かつどこでも入手可能という利点を活かし、「紙のログハウス」(1995)「避難所用間仕切り(PPS)」(2004-)など災害支援へと発展させた。本展では「紙のログハウス」の実物やPPSの実物(部分)、東日本大震災後に宮城県女川町のために提案された「コンテナ多層仮設住宅」のモックアップ(一世帯分)が展示される。そのほか、代表作である「ポンピドゥーセンター・メス」(2010)、チューリッヒ市街地中央に位置するオフィスビルで、現在進行中のプロジェクトである「Tamediaオフィスビル」のモックアップも展示される。
会期中には、坂本人をはじめ、異なるジャンルの専門家が集まり、さまざまな視点から都市の再建について議論するシンポジウムが開かれる。なお、本展企画は水戸芸術館現代美術センター学芸員の門脇さや子が担当。

シンポジウム「建築と都市の未来」
パネリスト:坂茂(建築家)、土井香苗(弁護士、ヒューマン・ライツ・ウォッチ東京ディレクター)、高橋靖(水戸市長)、菊川穣(一般社団法人 エル・システマジャパン代表理事)
モデレーター:三宅理一(建築史家、藤女子大学副学長)
3月3日(日)13:30-16:00(開場:13:00)
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
定員:600名(無料、当日先着順)

Copyrighted Image