アートセンターをひらく 2023―地域をあそぶ @ 水戸芸術館現代美術ギャラリー、水戸市民会館、京成百貨店ほか


グラフィックデザイン:長嶋りかこ(village®︎)+川久保美桜(village®︎)

 

アートセンターをひらく 2023―地域をあそぶ
2023年7月22日(土)- 10月9日(月・祝)
主会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
連携会場:水戸市民会館、京成百貨店ほか
https://www.arttowermito.or.jp/
開館時間:10:00–18:00 入場は閉館30分前まで
(水戸市民会館:8:30–22:00/京成百貨店:10:30–19:00)
休館日:月(ただし、9/18、10/9は開館)、9/19
(京成百貨店:8/23、9/13、10/4が休館)
企画:竹久侑(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)
出品作家:一ノ瀬彩・久野靖広・稲用隆一(茨城大学大学院理工学研究科都市システム工学専攻)+山田協太・加藤研(筑波大学芸術系)+茨城大学・筑波大学学生有志/監修:貝島桃代(アトリエ・ワン、ETHZ)/アドバイザー:平井政俊(平井政俊建築設計事務所)、KITA、曽谷朝絵、日比野克彦、remo[NPO法人 記録と表現とメディアのための組織]、(以下、コレクションより)川俣正、ゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガー、蔡國強、曽根裕、ヂョン・ヨンドゥ、椿昇+室井尚
展覧会URL:https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5226.html

 

2023年7月2日、水戸市民会館(設計:伊東豊雄)が開館し、水戸芸術館、京成百貨店とともに個性の異なる3つの施設が並ぶ一帯が「MitoriO」と名付けられた。水戸芸術館現代美術ギャラリーでは、水戸芸術館の隣に開館する市民会館の門出を祝い、「地域」と「あそぶ」をテーマに同館から周辺地域へつながる展覧会「アートセンターをひらく 2023―地域をあそぶ」を開催する。

「アートセンターをひらく」は、2019年にアーティストの滞在制作や長期ワークショップを中心に、パブリック・プログラムやカフェの用途でギャラリーを活用した第Ⅰ期と、滞在制作したアーティストによる展覧会を軸とした第Ⅱ期のさまざまなプログラムを通じて、アートセンターに求められる役割を創作と対話をテーマに多角的な再検討を試みた企画。第2弾となる本展でも、アートセンターの「創造」の役割を前面に押し出し、アーティストはもちろん地域の人びとの創造性が引き出されるような場を目指す。

主会場となる水戸芸術館現代美術ギャラリーでは、教育プログラム「高校生ウィーク」の一環として2004年から実施してきたカフェを拡張した「ひらくの間」を設け、子どもからシニアまで幅広い層の人びとが創作と交流を楽しめる場をひらく。会場には、アーティスト・コレクティブKITAによるプロジェクトや曽谷朝絵のぬり絵ワークショップなど、来場者がいつでも気軽に参加できる創作を用意。また、地域の団体や市民と協働してきたプロジェクトも紹介し、街中展開の拠点に位置づける。また、「地域」と「あそぶ」をキーワードに、9年振りに広場に展示される椿昇+室井尚の《飛蝗(プロジェクト・インセクト・ワールド)》をはじめ、水戸芸術館のコレクションから川俣正ゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガー蔡國強曽根裕ヂョン・ヨンドゥの作品も展示される。

 


ゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガー《美の論理》2012年 水戸芸術館所管 撮影:木奥惠三

 

さらに、水戸の中心市街地を過去・現在の視点から見つめ直し、未来を考えるプロジェクトを、水戸商工会議所との共催で実施。「続・水戸空間診断」と題し、茨城大学と筑波大学との協働により、2004年に筑波大学貝島研究室(当時)+アトリエ・ワン監修の下、水戸中心市街地を建築的アプローチから調査し、その活用・遊休状況をまとめた『dead or alive』の追跡調査を行なう。また、remo[NPO法人 記録と表現とメディアのための組織]主導による、市民の自宅に眠る8ミリフィルムを発掘し、デジタルアーカイブ化するとともに街の風景を地域の人びとと見つめ直す『ホーム・ムービング!』を、水戸芸術館を拠点に街中でも上映する。

そのほか、水戸芸術館、水戸市民会館、京成百貨店の3館にわたって、曽谷朝絵によるパブリックアートや、日比野克彦の「明後日朝顔プロジェクト」の水戸版を展開。会期中には、水戸芸術館広場にて「HIBINO CUP」の開催も予定している。

 


曽谷朝絵《鳴る色》2021年 新山口駅北口 Photo: Satoru EMOTO, SARUTO Inc.(参考図版)


日比野克彦「明後日朝顔プロジェクト2022水戸」撮影:仲田絵美

 

関連イベント
曽谷朝絵「もりのいろ」描き初めイベント
2023年7月22日(土)10:30-11:30
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー第1室「ひらくの間」
定員:30名(※申込不要/先着順)
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5263.html

「KITAの間」をひらく
2023年7月22日(土)16:00-17:00
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー第7室
定員:30名(※申込不要/先着順)
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5264.html

 


KITA「KITAの間」プランドローイング

 

曽谷朝絵 パブリック・アート
2023年7月22日(土)- 10月9日(月・祝)※水戸市民会館は7月2日(日)から
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリーおよび会議場、水戸市民会館2階、京成百貨店北側2階
開催時間:各館の開館時間に準ずる
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5272.html

ひらくの間
2023年7月22日(土)- 10月9日(月・祝)10:00-18:00(入場は17:30まで)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー第1室
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5275.html

 


《2004年に2022年を重ね合わせた「水戸東武館」》「続・水戸空間診断」より

 

シンポジウム「続・水戸空間診断」
2023年7月23日(日)13:30-
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー ワークショップ室
定員:40名(※申込不要/先着順)
〈第一部〉13:30-14:20
水戸空間ガイド2023+水戸コンテンツレポート2023:何が残って何が消え、何が変わった?
登壇者:一ノ瀬彩、稲用隆一、山田協太、加藤研、平井政俊、学生代表(洪浩麟、扇谷匠、佐藤天彦)、貝島桃代
〈第二部〉14:30-15:20
パーキングスタディーズ:駐車場と空地の可能性を考える
登壇者:一ノ瀬彩、久野靖広、稲用隆一、学生代表、貝島桃代
〈第三部〉15:30-16:20
デジタル水戸プロジェクト:記録と体験 街のアーカイブ
登壇者:山田協太、加藤研、学生代表(宮里美里 長井春雅くらら)、貝島桃代
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5265.html

鑑賞会+トーク「ホーム・ムービング!」
日時、会場など決まり次第、下記URLに掲載
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5271.html

ウィークエンド・ギャラリートーク
2023年8月5日(土)より毎週土曜日 15:30-(約40分)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5258.html

トークイベント「教えて先輩!―コレクション作品に迫る」①曽根裕《19番目の彼女の足》
2023年8月5日(土)14:00-15:30
出演:黒澤伸(金沢芸術創造財団 事業課 芸術・交流アドバイザー)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー第1室「ひらくの間」
定員:40名(※申込不要/先着順)
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5266.html

夏のこらぼ・らぼ2023
2023年8月19日(土)、8月20日(日)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー ワークショップ室など
各プログラム、申込方法、申込期間(7/18-7/30)等は下記URLを参照
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5257.html

椿昇+室井尚《飛蝗(プロジェクト・インセクト・ワールド)》
2023年9月9日(土)、9月10日(日)※雨天の場合は9月16日(土)-9月18日(月・祝)に延期
会場:水戸芸術館広場
開催時間:各日10:00-17:00(予定)
バッタ復活ボランティアの応募等は下記URLを参照
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5269.html

トークイベント「教えて先輩!―コレクション作品に迫る」②椿昇+室井尚《飛蝗(プロジェクト・インセクト・ワールド)》
2023年9月10日(日)※雨天の場合は9月17日(日)に延期 13:30-14:30
出演:椿昇(現代美術作家)、森司(アーツカウンシル東京 事業部事業調整課長)
会場:水戸芸術館広場
定員:40名(※申込不要/先着順)
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5273.html

ワーク+座談会「ふれあい」
2023年10月8日(日)14:00-16:30
出演:砂連尾理(ダンサー/振付家)
ファシリテーター:西村高宏(福井大学)
ファシリテーション・グラフィック:近田真美子(福井医療大学)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー第1室「ひらくの間」
定員:40名(※申込不要/先着順)
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5268.html

 


同時開催
造形実験室
2023年7月28日(金)、7月29日(土)
開催時間:10:30-12:00/13:30-15:30
定員:最大10名(多数参加の場合、多少待ち時間あり)
対象:どなたでも(小学2年生以下は保護者同伴)
無料、予約不要
詳細は下記URLを参照
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5259.html

水戸市民会館開館記念事業
「公共建築はみんなの家である」展 住民たちがみた公共建築
2023年7月2日(日)- 10月9日(月・祝)
水戸市民会館1階やぐら広場
開館時間:8:30-22:00
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5261.html

日比野克彦「HIBINO CUP」
2023年9月30日(土)10:00-16:00 ※雨天の場合、プログラムを変更して同日実施
会場:水戸芸術館広場
定員:50名程度(10チーム程度)
対象:小学生以上。個人参加でもグループ参加でも可
参加費:1人500円
申込方法、募集期間(8/10-8/31)等、詳細は下記URLを参照
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5254.html

Copyrighted Image