今村源 遅れるものの行方 @ 水戸芸術館現代美術ギャラリー


《ヒカリにかえる-ヒト》2017年 ギャラリーノマル、大阪

 

今村源 遅れるものの行方
2023年11月3日(金・祝)- 2024年1月28日(日)
水戸芸術館現代美術ギャラリー
https://www.arttowermito.or.jp/
開館時間:10:00–18:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし1/8は開館)、12/9、12/10、年末年始(12/27-1/3)、1/9
企画担当:井関悠(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)
展覧会URL:https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5251.html

 

水戸芸術館現代美術ギャラリーでは、1980年代前半より京都を拠点に制作活動に取り組み、ユーモラスな形態をとりながら、日常と表裏一体にある深遠な世界を観る人に想起させる作品で知られる今村源の個展『今村源 遅れるものの行方』を開催する。

今村源(1957年大阪府生まれ)は、ボール紙、発泡スチロール、石膏、針金やビニールなど、およそ彫刻らしからぬ軽い素材で、浮遊感溢れる「彫刻」を制作している。その制作の根源には、彼が関心を寄せる森の地下に菌糸を張り巡らし、ときおり地上に姿を顕すキノコの世界があり、人間には見えない世界で、しかし確実に世界と共生し、世界を支えている菌類へと向けられた思索は、私(個)を超えて連綿と続く生命の営みへと広がる。近年の個展に「流れること/留めること」(ギャラリーノマル、大阪、2021)、「パラパラパラ」(ARTZONE、京都、2018)。グループ展に「疎密考」(和歌山県立近代美術館、2021)、「TADのベスト版 コレクション+ あなたならどう見る?」(富山県美術館、2020)、「起点としての80年代」(金沢21世紀美術館、2018/高松市美術館、2018/静岡市美術館、2019)、「東アジア文化都市 2017 京都 アジア回廊 現代美術展」(元離宮二条城/京都芸術センター、2017)などがある。

 


左:今村源《きせい・キノコ》リボーン アート・フェスティバル2019、牡鹿半島、宮城
右:今村源《森ニイマス》宇都宮美術館、栃木

 

本展は、2013年に静岡市美術館で開催された「Shizubi Project 3 – わた死としてのキノコ・今村源」以来、美術館では10年振りとなる個展。また、関西を中心に活動してきた今村にとって、関東以北では初の美術館での個展となる。2019年夏に宮城県石巻市・牡鹿半島を中心に開催された「リボーン アート・フェスティバル 2019」で発表した巨大なキノコの彫刻作品《きせい・キノコ‐2019》を、水戸芸術館エントランスホールに再展示するほか、過去作から本展に際し制作される最新作まで、60点近くの作品とともに今村の活動を紹介する。

 


今村源《2002-11 イエ》資生堂ギャラリー、東京 撮影:桜井ただひさ


今村源《流れること/留めること ver.Terra-S》2022年 京都精華大学ギャラリーTerra-S、京都 撮影:高野友実 画像提供:京都精華大学ギャラリーTerra-S

 

関連企画
「今村源 遅れるものの行方」開幕記念アーティストトーク
2023年11月3日(金・祝)15:00-16:00(開場:14:30)
出演:今村源(本展出品作家)、角 正之(動態ダンス)、sara[.es ドットエス](即興音楽ユニット)
司会:井関悠(水戸芸術館現代美術ギャラリー主任学芸員)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー ワークショップ室
定員:40名 ※予約不要、先着順
料金:無料 ※要展覧会入場券
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5291.html

ダンス&ライブパフォーマンス「場と動きと音のコラボレーション」
2023年11月3日(金・祝)13:30-14:30(開場:14:30)
出演:角 正之(動態ダンス)、sara[.es ドットエス](即興音楽ユニット)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
料金:無料 ※要展覧会入場券
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5297.html

今村源とたずねる見えない世界のフィールドワーク ※既に申込受付終了
2023年11月18日(土)会場:茨城県きのこ博士館
案内人:小林久泰(茨城県林業技術センターきのこ特産部長)
11月19日(日)会場:水戸市植物公園
案内人:宮内元子(水戸市植物公園植物公園係)
12月16日(土)会場:だるま納豆、吉久保酒造
案内人:吉久保博之(吉久保酒造株式会社代表取締役)
高野友晴(だるま食品株式会社代表取締役)
募集人数:各回15名(要事前申込)
参加費:各500円
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5292.html

ワークショップ「キノコを作ってみよう」
2023年12月17日(日)10:30-12:30/14:00-16:00
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー ワークショップ室
募集人数:各回15名(要事前申込)
対象:小学生以上(小学1、2年生の参加は保護者付添い)
参加費:各500円
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5296.html

赤ちゃんと一緒に美術館散歩
2023年11月12日(日)、11月15日(水)各日10:30-12:00
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
募集人数:各回5名(要事前申込、先着順)※申込期間(10/20-11/10)
対象:未就学児とその保護者
参加費:保護者のみ1,500円 ※展覧会入場料を含む
障害者手帳所持者の付添い1名は600円
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5293.html

視覚に障害のある人との鑑賞ツアー「session!」
2023年12月3日(日)10:00-12:00/14:30-16:30
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
募集人数:各回5名(要事前申込、応募者多数の場合は抽選)※申込期間(10/20-11/10)
参加費:1,500円 ※展覧会入場料を含む
障害者手帳所持者の付添い1名は600円
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5294.html

ウィークエンド・ギャラリートーク
2023年11月18日(土)より毎週土曜日 各日14:30-(40分程度)
※ただし年末年始休、12/9
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
参加費:無料 ※要展覧会入場券
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5295.html

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