田村友一郎《ATM》2024年
田村友一郎 ATM
2024年11月2日(土)-2025年1月26日(日)
水戸芸術館現代美術ギャラリー
https://www.arttowermito.or.jp/
開場時間:10:00–18:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし11/4、1/13は開館)、年末年始(12/27-1/3)、11/5、1/14
企画:井関悠(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)
展覧会URL:https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5320.html
水戸芸術館現代美術ギャラリーでは、既存のイメージやオブジェクトを起点に幅広い作品を手掛けてきた田村友一郎の過去最大規模の個展「ATM」を開催する。
田村友一郎(1977年富山県生まれ)は、写真、映像、インスタレーションからパフォーマンスや舞台まで、多彩なメディアを横断し、ある土地の持つ、固有の歴史的主題から身近な大衆的主題まで幅広い着想源をもとに、現実と虚構を交差させた多層的な物語を構築することで、既存の歴史や記憶へ新たな解釈を付与し、それらを現代へと接続する特徴を持つ作品を制作してきた。2003年に日本大学芸術学部写真学科を卒業し、2017年に東京藝術大学大学院映像研究科博士後期課程修了。2013年から14年にかけて文化庁新進芸術家海外派遣制度によりベルリン芸術大学空間実験研究所に在籍。近年の主な個展に、「Milky Mountain/裏返りの山」(Govett-Brewster Art Gallery、ニュージーランド、2019)、「叫び声/HellScream」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、2018)、「試論:栄光と終末、もしくはその週末/Week End」(小山市立車屋美術館、栃木、2017)など。主なグループ展に、「未完の始まり:未来のヴンダーカンマー」(豊田市美術館、2024)、「森美術館開館20周年記念展 ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」(森美術館、東京、2023)、「リニューアルオープン記念特別展 Before/After」(広島市現代美術館、2023)、「Double Vision」(大館當代美術館、香港、2022)、「八戸市美術館開館記念 ギフト、ギフト、」(八戸市美術館、2021-2022)など。国際芸術祭 あいち 2022やヨコハマトリエンナーレ2020、アジア・アート・ビエンナーレ2019(台中)、釜山ビエンナーレ2018など、国内外の芸術祭にも多数参加。
田村友一郎《栄光と終焉、もしくはその終演 / End Game》「日産アートアワード2017」BankArt NYK、横浜、インスタレーション、2017年
田村友一郎《見えざる手 Invisible Hands》国際芸術祭「あいち2022」常滑市、インスタレーション、2022年/ワールド・クラスルーム、森美術館、2023年
田村友一郎《TiOS》「未完の始まり:未来のヴンダーカンマー」豊田市美術館、インスタレーション、2024年
本展では、水戸芸術館の英語表記「Art Tower Mito」の略称「ATM」から着想を得た新作インスタレーション《ATM》を発表。ナレーションや語り手を伴った物語、説話、エピソードのような形態で、ナラティヴな要素をもつ作品を構築してきた田村の制作の出発点にはテキストの述作がある。この行為を生成AIに委ね、田村がこれまで書き綴った膨大なテキストを手がかりとしたショートストーリーを創作し、過去作の断片を辿りながら新たな物語を紡ぎ出すことを試みる。関連イベントとして、2021年に京都芸術劇場春秋座で発表した田村の初劇場作品《テイストレス》の公演記録映像の上映会やアーティストトークなどを開催予定。
また、若手作家の新作中心の展覧会シリーズ「クリテリオム」の企画として、滞在先で出会った人との関わりや、その地に見られる社会状況の観察から、移動や労働をめぐる考察を映像で表現する渡邊拓也の展覧会が同時開催される。
田村友一郎《MJ》「六本木クロッシング2019」森美術館、東京、インスタレーション、2019年
田村友一郎《Sky Eyes》「話しているのは誰?現代美術に潜む文学」国立新美術館、東京、インスタレーション、2019年/神秘的参与、明当代美術館、上海、2020年
田村友一郎《消えた沈黙 Silence in the Mist》「ボイスオーバー 回って遊ぶ声」滋賀県美術館、インスタレーション、2021年
関連イベント
アーティストトーク
2024年11月2日(土)13:30–15:00
会場:水戸芸術館会議場
定員:80名(申込不要/先着順)
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5347.html
ウィークエンド・ギャラリートーク
2024年11月16日(土)より毎週土曜日 各日14:30-(40分程度)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
参加費:無料 ※要展覧会入場券
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5349.html
赤ちゃんと一緒に美術館散歩
2024年12月5日(木)10:30–12:00
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
定員:5組程度(要申込、先着順)
対象:未就学児とその保護者
参加費:保護者のみ1,500円、入場料無料の保護者1,000円(保護者2人目からは通常入場料)※展覧会入場料を含む
申込期間:11月2日(土)9:30–
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5350.html
託児付きギャラリーツアー(展示解説あり)
2024年12月8日(日)11:00–12:00
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
定員:5組程度(要申込、先着順)
託児対象年齢:6ヶ月以上
参加費:保護者のみ1,500円、入場料無料の保護者1,000円(保護者2人目からは通常入場料)※展覧会入場料を含む
申込期間:11月2日(土)9:30–
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5351.html
田村友一郎《テイストレス》上映
2025年1月11日(土)14:00–15:00
会場:水戸芸術館ACM劇場
定員:150名(申込不要/先着順)
構成:田村友一郎
出演:山崎皓司、荒木悠
ドラマトゥルク:前原拓也
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5348.html
田村友一郎《テイストレス TASTELESS》京都芸術劇場・春秋座、劇場作品、2021年
田村友一郎《予期せぬギフト Unexpected Gift》「ギフト、ギフト、」八戸市美術館、インスタレーション、2021年
同時開催
クリテリオム101 渡邊拓也
2024年11月2日(土)-2025年1月26日(日)
水戸芸術館現代美術ギャラリー第9室
企画:竹久侑(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5325.html
渡邊拓也 参考図版:Work-in-Progress in Ohara, 2024年-
造形実験室
2024年11月15日(金)、11月16日(土)、12月6日(金)、12月7日(土)、2025年1月17日(金)、1月18日(土)、2月21日(金)、2月22日(土)各日10:30–12:00/13:30–15:30
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー ワークショップ室
参加費:無料 ※予約不要
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5326.html