2023年度のアートウィーク東京で開催されたシンポジウム「エキシビション・エクリチュール:展覧会はいかに語り得るか」の会場の様子(慶應義塾大学 三田キャンパス 西校舎ホール)登壇者(写真右から):アダム・シムジック、キャロル・インホワ・ルー、チュス・マルティネス(盧迎華)、保坂健二朗 モデレーター(写真左):アンドリュー・マークル Courtesy Art Week Tokyo.
東京都内に広がる美術館やギャラリーを繋ぐ無料のシャトルバスや大倉集古館を会場とした「買える展覧会」など、東京のアートシーンを国内外に発信するアートイベントとして定着してきた「アートウィーク東京(AWT)」(主催:一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォーム)では、会期初日に開催するシンポジウムの参加者のエントリーを開始した。会場は慶應義塾大学三田キャンパスで参加は無料となる。
国際的に活躍する専門家をゲストに迎え、現代社会におけるアートの位置づけや批評的アプローチについて話し合うシンポジウム、AWT TALKS「想像する他者・他者を想像する:現代アートが描く国境を超えた未来」では、第60回ヴェネツィア・ビエンナーレ「Foreigners Everywhere(どこにでもいる外国人)」のアーティスティックディレクターを務めるアドリアーノ・ペドロサ(サンパウロ・アシス・シャトーブリアン美術館アーティスティック・ディレクター)当初予定していたアドリアーノ・ペドロサの来日が中止となり、フランクフルト近代美術館館長のスザンヌ・プフェファー(※2024年11月5日加筆修正)が基調講演を担い、第58回カーネギー・インターナショナル(2022-2023)でキュレーターを務め、今年のAWTでは映像上映プログラム「AWT VIDEO」のキュレーションを手掛けるソフラブ・モヘビ(スカルプチャーセンター ディレクター)、同じく今年のAWTでは大倉集古館で開かれる「AWT FOCUS」の監修を務める片岡真実(森美術館館長、国立アートリサーチセンター長)が登壇する。モデレーターは、AWTエディトリアルディレクターのアンドリュー・マークル。(参加申込は公式ウェブサイトを参照)
アドリアーノ・ペドロサ Photo by Mauricio Jorge
ソフラブ・モヘビ Photo by Julian Abraham “Togar”
片岡真実 Photo by Akinori Ito
2021年から続くオンライントークシリーズでは、アーティストや美術史家、キュレーター、批評家、クリエイターなど、各分野の第一線で活躍する専門家らによるレクチャーやディスカッションを無料で公開、アーカイブしてきた。今年は2024年のアート・バーゼル香港において行なわれた村上隆と大竹伸朗の対談、毛利悠子とミン・ウォンの対談を公開し、今後さらに美術史学者の中嶋泉によるレクチャーも配信する。
AWTは、東京都内の数多くの美術館やギャラリーが参加、文化庁の協力の下、世界有数のアートフェア、アートバーゼルと提携し、東京における現代美術の創造性と多様性を国内外に発信するアートイベントとして、コロナ禍のプレ開催を経て2022年より年に一度開催している。昨年は、国内外から延べ4万3千人が参加。今年は11月7日から10日までの4日間の開催を予定している。
AWT TALKS
想像する他者・他者を想像する:現代アートが描く国境を超えた未来
2024年11月7日(木)10:00–12:30(9:30開場)
https://www.artweektokyo.com/awt-talks/symposium
会場:慶應義塾大学 三田キャンパス 西校舎ホール(港区三田2-15-45)
登壇:スザンヌ・プフェファーアドリアーノ・ペドロサ、片岡真実、ソフラブ・モヘビ、アンドリュー・マークル
料金:無料、事前申込制
定員:800名 ※定員に達し次第受付終了
言語:英語・日本語(同時通訳あり)
予約申込フォーム:https://awtsymposium20241107.peatix.com/
アートウィーク東京
2024年11月7日(木)-11月10日(日)10:00–18:00
https://www.artweektokyo.com/
会場:都内の美術館、ギャラリー、AWT FOCUS(大倉集古館)、AWT BARほか各プログラム会場
主催:一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォーム
提携:アートバーゼル
特別協力:文化庁