アートウィーク東京が今秋の開催日程を発表


2024年度アートウィーク東京キービジュアル

 

2024年5月10日、東京都内に広がる美術館やギャラリーを繋ぐ無料のシャトルバスや大倉集古館を会場とした「買える展覧会」など、東京のアートシーンを国内外に発信するアートイベント「アートウィーク東京(AWT)」(主催:一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォーム)が、開催日程(2024年11月7日〜10日)や「AWT FOCUS」、「AWT VIDEO」の監修者、キュレーターなどの開催概要を発表した。

AWTは、東京都内の数多くの美術館やギャラリーが参加、文化庁の協力の下、世界有数のアートフェア、アートバーゼルと提携し、東京における現代美術の創造性と多様性を国内外に発信するアートイベントとして、コロナ禍のプレ開催を経て2022年より年に一度開催している。昨年は、国内外から延べ4万3千人が参加した。

本年度は過去最多となる52のアートスペースが参加。参加美術館のプログラムには、森美術館がルイーズ・ブルジョワの大規模回顧展「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」、アーティゾン美術館が定番企画「ジャム・セッション」に今年のヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表作家の毛利悠子を迎えた「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子 ―ピュシスについて」、国立新美術館が「田名網敬一 記憶の冒険」、「絵のアティテューズ——荒川ナッシュ医(仮)」、東京都現代美術館が「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」と、下半期注目の展覧会が集まっている。また、ギャラリーでは、世界有数のメガギャラリーで麻布台ヒルズに新たなスペースを開廊予定のペースギャラリーの参加も決定した。

 


アートウィーク東京の参加美術館・ギャラリーを結ぶ無料のシャトルバス「AWT BUS」(2023年度)Courtesy Art Week Tokyo.


アートウィーク東京2023年度プログラム「AWT FOCUS:平衡世界 日本のアート、戦後から今日まで」会場外観(大倉集古館、東京)Courtesy Art Week Tokyo.


アートウィーク東京2023年度プログラム「AWT VIDEO:元始、女性は太陽であった」展示風景(三井住友銀行東館、東京)キュレーション:チュス・マルティネス Courtesy Art Week Tokyo.

 

AWT独自のプログラムとして、昨年新設された「AWT FOCUS」は、本年度も日本最古の私立美術館の大倉集古館を舞台に開催する。美術館での作品鑑賞とギャラリーでの作品購入というふたつの体験を掛け合わせた「買える展覧会」の本年度の監修は、森美術館館長で国立アートリサーチセンター長も兼任する片岡真実が務める。森美術館の企画展はもちろん国内外の国際展を手がけた経験を持つ片岡が、「Earth, Wind and Fire」と題して日本とアジア太平洋地域のアートに見られる宇宙観から未来を考察する展覧会を作り上げる。

映像上映プログラム「AWT VIDEO」のキュレーションは、ニューヨークのスカルプチャーセンターのディレクター、ソフラブ・モヘビが務める。キュレーターのみならず、美術評論家、アーティストとしての顔を持ち、2022年のカーネギー・インターナショナルのディレクターを務めたモヘビが、AWT参加ギャラリーのアーティストの映像作品から厳選したビデオプログラムを上映する。

そのほか、シンポジウムやオンライントークシリーズなどからなる「AWT TALKS」、注目の建築家がデザインした空間で新世代のシェフによるオリジナリティ溢れる料理やアーティストとのコラボレーションカクテルを楽しむことのできる「AWT BAR」など、幅広い観客層に向けた、さまざまなプログラムも予定されている(詳細は9月頃を予定)。

 

アートウィーク東京
2024年11月7日(木)-11月10日(日)10:00–18:00
https://www.artweektokyo.com/
会場:都内の美術館、ギャラリー、AWT FOCUS(大倉集古館)、AWT BARほか各プログラム会場
主催:一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォーム
提携:アートバーゼル
特別協力:文化庁

アートウィーク東京モビールプロジェクト
2024年11月7日(木)-11月10日(日)10:00–18:00
主催:東京都、アートウィーク東京モビールプロジェクト実行委員会

 


アートウィーク東京2023年度プログラム シンポジウム「エキシビション・エクリチュール:展覧会はいかに語り得るか」会場の様子(慶應義塾大学 三田キャンパス 西校舎ホール)登壇者(写真右から):アダム・シムジック、キャロル・インホワ・ルー、チュス・マルティネス(盧迎華)、保坂健二朗 モデレーター(写真左):アンドリュー・マークル Courtesy Art Week Tokyo.


2023年度のAWT BAR(設計:山田紗子)© suzuko yamada architects, courtesy Art Week Tokyo.


アートウィーク東京2023年度プログラム「AWT FOCUS:平衡世界 日本のアート、戦後から今日まで」(大倉集古館、東京)キッズ・ユース向け鑑賞ツアーの様子 Courtesy Art Week Tokyo.

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