ベルリンを拠点に活動するアーティスト3名の、クィアとしての多元的な声に焦点を当てた表現を紹介する展覧会。都市あるいは親密な空間をめぐるアーティストの一人称的な語りによって、「FIT(適合)」と「UNFIT(不適合)」、あるいは両者のはざまから社会を捉えなおす機会となる。
おすすめ展覧会
ゲバルト展:制度の暴力に対する抵抗の変遷 @ 東京日仏学院、CAVE-AYUMI GALLERY、セッションハウス 2Fギャラリー
2023年5月に東京で設立、同地を拠点に活動する芸術的・政治的団体「ゲバルト団体」による展覧会「ゲバルト展:制度の暴力に対する抵抗の変遷」が、東京日仏学院、CAVE-AYUMI GALLERY、セッションハウス 2Fギャラリーの3会場で開催。
陸路(スピルオーバー#1) @ BUG
インディペンデントキュレーターの長谷川新をキュレーターに迎え、林修平、MES、FAQ?の3組が想定された範囲を超えて電波が届くスピルオーバー現象から着想を得た新作を発表。継続的に発表を続けるスピルオーバーの企画の最初の試みとして、一人・一組・一プラットフォームの実践を展開する。
松下真理子 人間動物 @ 原爆の図 丸木美術館
生きる痛みや性愛、「人間とはどのようなものか」を追いかけつづけ、絵画をはじめとするさまざまな手法を用いて作品を発表してきた松下真理子の個展を開催。新たな思想的深淵に踏みこんだ作品群を発表する。
三島喜美代―未来への記憶 @ 練馬区立美術館
新聞やチラシなどの印刷物を陶に転写して焼成した立体作品をはじめ、大量消費社会や情報化社会への批評的な眼差しと、日々の暮らしの中から生まれる遊び心を備えた作品を発表してきた三島喜美代の個展。
共創の場:ジェンダー問題とアジアのアート・コレクティブ @ 青山学院大学 ジェンダー研究センターギャラリー
ジェンダーの問題に取り組み、コミュニティの構築を目指す6つのアート・コレクティブを紹介する展覧会が青山学院大学のジェンダー研究センターギャラリーで開催。それぞれの活動に共通する「コレクティビズム」という考え方を軸に、社会的に少数派の人々がいかに助け合いや支援を行ない、共同の学びの場を生み出しているのかに注目する。
サエボーグ「I WAS MADE FOR LOVING YOU」/津田道子「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」 Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展 @ 東京都現代美術館
東京都とトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)は、Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024の受賞者のサエボーグと津田道子による受賞記念展を東京都現代美術館で開催中。今年はサエボーグが「I WAS MADE FOR LOVING YOU」、津田道子が「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」とそれぞれにタイトルを設けた個展形式での開催となる。
青山悟 刺繍少年フォーエバー @ 目黒区美術館
目黒区出身の青山悟による初の美術館での個展。青山の作品に現れる刺繍されたタバコの吸い殻などは、社会から姿を消そうとしているさまざまな「消えゆくもの」へ視線を促すモチーフであり、問いかけを意味する。
『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本 @ 三重県立美術館
20世紀最大の芸術運動とも称されるシュルレアリスムに影響を受けた日本の絵画作品の多様なイメージの展開を紹介する展覧会。日本のシュルレアリスム絵画の全貌を紹介する展覧会。
AWC(アートワーカーズ連合)アーカイブ展 @ 語らい座 大原本邸
ジュリア・ブライアン゠ウィルソンの研究書の翻訳『アートワーカーズ 制作と労働をめぐる芸術家たちの社会実践』が出版されたばかりのアートワーカーズ連合。1960年代末にニューヨークで結成されたアーティストや批評家たちによる活動を写真資料を中心に振り返る展覧会。