『すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙』@ 神奈川県立近代美術館 葉山


築地小劇場第49回公演『朝から夜中まで』(1926年再演)舞台装置模型 1960年 ギャラリーTOM
(撮影:木奥惠三)

『すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙』
2月11日(土)−3月25日(日)
神奈川県立近代美術館 葉山
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/
開館日時:火–日 9:30-17:00(入館は閉館30分前まで)

大正末期から昭和初期かけて日本の近代美術に決定的な影響を与えた村山知義の展覧会『すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙』が神奈川県立近代美術館 葉山にて開催される。
村山は1901年に東京に生まれる。1922年にベルリンへ渡るとダダや構成主義などの新興芸術を吸収して1923年に帰国。前衛美術集団「マヴォ(MAVO)」や「三科」といったグループを結成。物体を貼り込んだ造形作品や、トランスジェンダーなダンスパフォーマンスなど、領域横断的な試みを行なう。
本展では、1920, 30年代に展開された美術の仕事を中心に、油彩、コラージュ、版画等の希少な現存作品を一堂に集めるほか、機関誌『マヴォ』、自ら設計し新興芸術の拠点となった自邸兼アトリエ「三角の家」をはじめとする建築と室内装飾、築地小劇場での演劇『朝から夜中まで』に代表される舞台美術、ポスターデザインや装幀といったグラフィックなど、その多彩な仕事の全貌を記録資料とともに紹介する。また村山がドイツ滞在時に大きな影響を受けたカンディンスキーやクレー、活動を共にした和達知男や永野芳光の作品も展示する。そのほか、『コドモノクニ』などの児童雑誌を中心に発表された、子どものためのイラストレーションの仕事も多数紹介。
関連企画として、2月11日には独文学者でエッセイストの池内紀氏によるオープニング・レクチャー「村山知義への招待」や、村山を題材のひとつとして扱った演劇公演に取り組んでいるやなぎみわも出演するパフォーマンス・イベント「新・劇場の三科」、担当学芸員によるギャラリートークが予定されている。

オープニング・レクチャー「村山知義への招待」
講師:池内紀(独文学者・エッセイスト)
日時:2月11日(土・祝)13:00-14:30
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 講堂
要申込(定員70名、先着順)参加無料

パフォーマンス・イベント「新・劇場の三科」
出演(予定):巻上公一、やなぎみわ、フォルマント兄弟、酒井幸菜
日時:3月3日(土)18:00-20:00
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 展示室
有料(要別途チケット購入)

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