アンディ・ウォーホル展:永遠の15分 @ 森美術館

アンディ・ウォーホル展:永遠の15分
2014年2月1日(土)-5月6日(火)
森美術館
http://www.mori.art.museum/
開館時間:10:00-22:00(2/11、4/29、5/6を除く火曜は17:00まで)最終入館は閉館30分前まで
休館日:会期中無休
※4/19は六本木アートナイト2014開催に伴い翌朝6:00まで

消費社会と大衆文化が興隆する20世紀後半のアメリカを背景に、ジャンルを超える活躍を見せた同時代を代表するアーティスト、アンディ・ウォーホルの、日本国内約20年ぶりにして、最大級の展覧会『アンディ・ウォーホル展:永遠の15分』が森美術館にて開催される。展覧会タイトルは、ウォーホルの残した「将来、誰でも15分間は世界的な有名人になれるだろう」という言葉に由来。企画はアンディ・ウォーホル美術館ミルトン・ファイン・キュレーターのニコラス・チェンバースと森美術館キュレーターの近藤健一。

ウォーホルは1928年ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。商業デザイナーとしての成功を経て、60年代よりアーティストとしての活動をはじめ、新聞や広告などのマス・メディアからイメージを切り取りシルクスクリーンでキャンバスに転写するという技法にて作品を量産する。「ファクトリー」と呼ばれたニューヨークのスタジオでは、多数のアシスタントによって作品制作が行なわれるとともに、アーティストのみならず、政治家やミュージシャンらが行き交う場であった。60年代には数多くの実験的映像作品も制作、70年代から80年代にかけて、雑誌出版やテレビ番組制作など、より広範囲な制作活動に取り組んでいる。

本展は、ピッツバーグのアンディ・ウォーホル美術館の所蔵品から、約400点の作品に加え、ウォーホルの私的な書簡、雑誌や新聞の切り抜き、写真など約300点を公開。主要なシリーズを網羅した「入門編」であると同時に、「人体図」など数多くの日本初公開の作品や、「タイム・カプセル」と称してウォーホル自身が収集したアーカイブから、日本に関する資料も出品され、新たな発見を期待させる構成となる。映像作品も「エンパイア」(1964)や日本未公開作品を含む約25点が、約15面のスクリーンで上映される。また、内部を銀色のアルミホイルで装飾していた「シルバー・ファクトリー」もほぼ原寸大で再現される。

会期中には、さまざまなジャンルを横断したウォーホルを、絵画論、実験映画、ビデオ、ポップカルチャーなど各方面から再検証する全8回のレクチャーシリーズや、アンディ・ウォーホル美術館館長のエリック・シャイナーと生前のウォーホルと交流のあった横尾忠則に、森美術館館長の南條史生、同キュレーターの近藤健一の4名が出演するシンポジウム「ウォーホルと日本」などの関連イベントを予定。さらに、BMWアート・カーでウォーホルが手掛けた作品や制作風景を記録した映像の公開が六本木ヒルズ森タワー52階 センターアトリウムにて展示される。

また、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムでは代表的な映画13本をすべてオリジナル・フォーマットである16mmフィルムにて上映する。(2月15日-28日)

関連イベント(各イベントの予約はコチラ
レクチャーシリーズ「マルチに語るマルチなウォーホル」
第1回「“アンディ・ウォーホル展:永遠の15分”について」
ニコラス・チェンバース(アンディ・ウォーホル美術館ミルトン・ファイン・キュレーター)
近藤健一(森美術館キュレーター)
2014年2月1日(土)19:00-20:30(開場18:30)
会場:アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー49階)
定員:150名(要予約)1000円(MAMCメンバー無料)
※第2回以降のゲスト及びレクチャー概要は下記URLを参照
http://www.mori.art.museum/contents/andy_warhol/event.html

シンポジウム「ウォーホルと日本」
エリック・シャイナー(アンディ・ウォーホル美術館館長)
横尾忠則(美術家)
南條史生(森美術館館長)
近藤健一(森美術館キュレーター)
2014年3月23日(日)14:00-17:00(開場:13:30)
会場:アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー49階)
定員:300名(要予約)1000円(MAMCメンバー無料)

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