Traces of Disappearance(消失の痕跡) @ エスパス ルイ・ヴィトン東京


Graphic by © Hideki Inaba, 2013

Traces of Disappearance(消失の痕跡)
2014年1月18日(土)-4月13日(日)
エスパス ルイ・ヴィトン東京
http://espacelouisvuittontokyo.com/
開廊時間:12:00-20:00
休廊日:不定休

エスパス ルイ・ヴィトン東京では、建築家のミュリエル・ラディックとキュレーターのエヴァ・クラウスのふたりによって企画された展覧会『Traces of Disappearance(消失の痕跡)』が開催される。

本展では、畠山直哉、カスパー・コーヴィッツ、アンヌ&パトリック・ポワリエ、袁廣鳴[ユェン・グァンミン]の4名が、保存と変質・腐敗・消滅の相反を起点とし、哲学的概念、美術的な観点から「時」という概念にアプローチを試みる。

畠山は「プロヴァンスの巨人」などの異名を持ち、ツール・ド・フランスの舞台としても知られるフランス南部のヴァントゥ山を撮影した写真作品を発表。カスパー・コーヴィッツは直径7メートルにも及ぶ新作「The Sheer Size of It」を発表。素材には食用のグミ素材が使用され、時の経過とともに、素材の色素は薄まり、作品は変化を遂げていく。記憶の保存、分類、忘却に着目するアンヌ&パトリック・ポワリエは哲学者アンリ・ベルクソンの唱えた「記憶の円錐」にインスピレーションを受けたインスタレーション「The Soul of the world」を発表。袁廣鳴は映像作品「Disappearing Landscape – Reason to be a leaf」を通して、イメージはディティールを失ってもなお、イメージとして存在することができるのかを問いかける。

多種多様な表現メディア、芸術的手法、話法による作品が提起する数々の疑問は、今まさに消失しようとしているものを捉えるきっかけとなり、鑑賞者に儚く壊れやすい世界の現状について考える機会を促していく。
なお、1月18日にはアンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュにて、参加アーティストのアンヌ&パトリック・ポワリエによるディスカッションによるディスカッション(司会進行:北川フラム)が行なわれる。

関連イベント
消失の痕跡—アンヌ&パトリック・ポワリエによるディスカッション
2014年1月18日(土)17:00-19:00
会場:アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
入場無料,要予約(アンスティチュ・フランセ東京:03-5206-2500)
使用言語:フランス語、日本語(同時通訳付)
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/traces-de-la-disparition/

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