浮遊するデザイン—倉俣史朗とともに @ 埼玉県立近代美術館


倉俣史朗「ミス ブランチ」1988年. 埼玉県立近代美術館蔵

浮遊するデザイン—倉俣史朗とともに
2013年7月6日(土)-9月1日(日)
埼玉県立近代美術館
www.momas.jp/
開館時間:10:00-17:30 入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(7/15は開館)

埼玉県立近代美術館では、1960年代後半から最先端の技術を取り入れ、代表作の「ミス ブランチ」をはじめ、180以上のプロダクトのデザインを残したデザイナー倉俣史朗の作品を中心に紹介する『浮遊するデザイン—倉俣史朗とともに』を開催している。

倉俣は1934年東京生まれ。65年にクラマタデザイン事務所を設立すると、斬新な発想により商業空間や店舗の内装を手掛け、67年には横尾忠則らと協同したインテリアデザインで脚光を浴びる。その後「変型の家具」シリーズで世界での認知が広がり、81年にはエットレ・ソットサスらによるミラノのデザイン集団「メンフィス」に参加している。この頃を境に70年代までのコンセプトを重視した手法を発展させつつ、デザインの喜びが表れるようになり、赤い薔薇が浮かぶ透明なアクリルの椅子「ミス ブランチ」やスチールメッシュでつくられた「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」などの代表作が生み出されていく。

本展では、「浮遊するデザイン」をキーワードに、倉俣の代表的な作品を展示、内装デザインの仕事などを若き日の倉俣が影響を受けたものとともに紹介する。さらに、高松次郎や三宅一生など、親交のあった美術家やデザイナー、クラマタデザイン事務所の出身者である沖健次、近藤康夫、五十嵐久枝、韓亜由美などの作品もあわせて展示している。

関連イベントとして、沖健次(東京造形大学教授)や橋本啓子(神戸学院大学専任講師)の講演会や担当学芸員によるギャラリー・トーク、さらに、埼玉大学教養学部との共催による市民大学講座「拡張するデザイン」が予定されている。

関連イベント
「倉俣史朗のデザインコンセプト/時代・素材・技術」
沖健次(東京造形大学教授)
2013年8月18日(日)14:30-16:00
会場:同美術館2階講堂
定員:100名(無料、当日先着順)

「倉俣史朗のイマジネーションの構造」
橋本啓子(神戸学院大学専任講師)
2013年8月25日(日)14:30-16:00
会場:同美術館2階講堂
定員:100名(無料、当日先着順)

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