Silke Otto-Knapp Islands (Black Sky) (2014) © Silke Otto-Knapp / Courtesy of Taka Ishii Gallery, Tokyo
シルケ・オットー・ナップ & フロリアン・プムフースル『距離の比率』
2014年11月22日(土)-12月20日(土)
タカ・イシイギャラリー
http://www.takaishiigallery.com/
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※オープニング・レセプション:11月22日(土)18:00-20:00
タカ・イシイギャラリーでは、ロサンゼルスを拠点に活動するシルケ・オットー・ナップとウィーンを拠点に活動するフロリアン・プムフースルの絵画作品を紹介する二人展『距離の比率』を開催する。ふたりは2008年にケルンのダニエル・ブッフホルツでの個展を同時期に開催し、昨年、ウィーンのシェーンベルク・センターで開催された企画展『ART is: New Art』にともに参加しており、本展は、彼らの継続的な対話を作品という形に落とし込んだ初めての二人展となる。
シルケ・オットー・ナップは、1970年オスナブリュック(ドイツ)生まれ。舞台デザイン、バレエ、モダンダンスの歴史資料に基づいて、キャンバスに水彩絵具のみで描くという独特の手法で絵画を制作している。これまでにテート・ブリテン(2005)やクンスト・フェライン・ミュンヘン(2010)で個展を開催。今年も既にフィレンツェのマリノ・マリーニ美術館(2014)、フォーゴ・アイランド・アーツ、カナダ(2014)、クンストハレ・ウィーン(2014)、カムデン・アートセンター(2014)で個展を開催している。
フロリアン・プムフースルは、1971年ウィーン生まれ。アヴァンギャルド・ムーブメント、とりわけそのグラフィックス、タイポグラフィ、建築を参照にしながら、絵画と映像の制作を行なう。これまでに第27回サンパウロ・ビエンナーレ(2006)やドクメンタ12(2007)に参加、クンストハウス・ブレゲンツ(2012)、シカゴ美術館(2012)などで作品を発表している。また、来春開幕するPARASOPHIA 京都国際現代芸術祭への参加が発表されている。
本展には、オットー・ナップがカナダのフォーゴ島に滞在し、海に囲まれた、広大な陸地の続く静かな島を歴史的なモチーフとしてとらえ、島を正面から見た図と上から見た図を融合させたイメージを描いた新作絵画と、プムフースルが世界一周の航海路――海、島、陸、大陸、そして国として私たちが普段識別している、それらの実体の境界線を描く航海図――について言及する石膏パネルの上に油彩をスタンプして描いた抽象絵画のシリーズを展示する。
Florian Pumhösl Expanse (Variante) (2014) © Florian Pumhösl / Courtesy of Taka Ishii Gallery, Tokyo