2013年9月27日、韓国国立現代美術館とSBSファウンデーションが主宰する韓国美術家賞2013のコン・ソンフンへの授賞が発表された。また、コンには自身の作品に関するドキュメンタリー映像の制作依頼の権利も与えられる。コンのほか、シン・ミギョン、チョ・ヘジョン、ハム・ヤンアが最終選考に選出されていた。
コン・ソンフンは1965年ソウル生まれ。今回の『韓国美術家賞2013』展では、人間による開発、介入によって荒廃した自然の冬景色を描いた絵画作品を発表している。コンは90年代初期より韓国国内を中心に発表を続ける。90年代にはスライドプロジェクションなどの作品を発表していたが、2000年前後より絵画作品を中心に発表している。また、2002年には資生堂ギャラリーにて三田村光土里との二人展『Not so Smooth』を開催、何十台ものスライドプロジェクターを連動させたインスタレーションを発表。2003年には広島市現代美術館で開催された『サイバー・アジア—メディア・アートの近未来形』にも参加している。
via. MMCAKorea
同賞は1995年から続いた「Artist of the Year」を引き継ぎ、韓国現代美術に多大な功績を残し、その潜在力を国際的に伝えていくことのできるアーティストの発掘、支援を目的として、昨年より「韓国美術家賞」として設立された。審査過程は、推薦委員に選ばれた候補者から5名の審査員が最終候補の4名のアーティストを選出、最終候補者は『韓国美術家賞2013』展にて新作を発表、展示期間内に審査員によりグランプリを決定する。最終候補者にはそれぞれ4000万ウォン(約363万円)が与えられる。
昨年はアートとその社会における役割を問う「AVYAKTA」(2012)と、世界各地のビエンナーレやトリエンナーレのポスターからテキストを抜き出すことで、同時代のアートの言説を見渡す「Voice of Metanoia」(2012)を発表したムン・キョンウォン&チョン・ジュンホが受賞している。
韓国美術家賞2013
2013年7月19日(金)-10月20日(日)
http://www.mmca.go.kr/