社会学者のハンとの往復書簡。田中からの最後の書簡は、アート=感覚、社会学=論理という区分けを超えた連携や、自作「可傷的な歴史(ロードムービー)」をめぐる「理想の記録」としての表現を考える。
連載
- 清水穣
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- ハンス・ウルリッヒ・オブリスト
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- 椹木野衣
椹木野衣 美術と時評 82:批評と評価——障害をめぐるアートをめぐる
障害とアートとの関係をめぐり、<美術・教育・評価>と<アート・表現・批評>の違いや、2018年に施行された「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律」を通じて論考する。
田中功起 質問する 16-4:ハン・トンヒョンさんから2
第16回(ゲスト:ハン・トンヒョン)―アーティストは「社会」を必要としている、のか 社会学者のハンさんから、田中さんへの2通目の書簡。「可傷的な歴史(ロードムービー)」をめぐる在日コリアンの友人からのことばも引きつつ、芸術における知識と信頼の関係、またそこでのフィクション性とノンView More >
椹木野衣 美術と時評 81:反復劇からの脱出計画―「スペース・プラン記録展」
1968年、「脱出計画」と冠した檄文で動き出した鳥取の前衛芸術家集団。地域の芸術シーンの閉塞的反復から脱する道を探ったそのまなざしを、東京五輪、大阪万博という大きな「反復」が迫る現在にとらえ直す。
椹木野衣 美術と時評 80:「水のかたりべ」展—橋と梯子、埋もれた狩野川台風
列島各地が災害に見舞われた2018年。筆者はこの年最後の寄稿で、60年前の災害の記憶を今につなぐ、ある展覧会をめぐって論考する。
田中功起 質問する 16-3:ハン・トンヒョンさんへ2
第16回(ゲスト:ハン・トンヒョン)―アーティストは「社会」を必要としている、のか 社会学者のハンさんへ田中さんから2度めの書簡。ハンさんからの問いに応え、知識の共有が経験の共有を補完・代替できるかについて、作品「可傷的な歴史(ロードムービー)」での体験も通して綴ります。
艾未未のことば19:成都警察が艾未未を殴打した事件を描く「老媽蹄花」に関する対話
成都警察が艾未未を殴打した事件を描く「老媽蹄花」に関する対話 [1] 責任編集・翻訳 / 牧陽一 香港陽光華語衛視[china SUN TV]のインタヴュー(2010年6月11日)より 牧研究室のTシャツ(フェイクスタジオより) 香港陽光華語衛視(以下View More >
椹木野衣 美術と時評 79:山のような「修復」への問いかけ−「山形ビエンナーレ2018」(後編)
ビエンナーレ内展「現代山形考 −修復は可能か? 地域・地方・日本−」をめぐる論考。高橋由一・源吉親子らと山形の関係から、日本美術史の「修復」可能性を考える。
田中功起 質問する 16-2:ハン・トンヒョンさんから1
社会学者のハン・トンヒョンとの往復書簡。彼女の最初の返信は、自身が参加した田中作品を回想しつつ、異領域からの協働者・観察者・当事者として問いを投げ返す。
田中功起 質問する 16-1:ハン・トンヒョンさんへ1
今回のゲストは社会学者のハン・トンヒョン。田中はまず、レイシズムに焦点をあてた彼の最新作に登場した彼女に、同作を起点にした問いを投げ、また問いを求める。