返還映画コレクション(2)――第一次/二次・劇映画篇 @ 国立映画アーカイブ 長瀬記念ホールOZU

東京国立近代美術館が1968年に「返還映画」を冠した特集上映を組んで以来、およそ半世紀ぶりの開催となった昨年度の第一次・劇映画篇に続き、「返還映画コレクション(2)――第一次/二次・劇映画篇」を開催。

吉田克朗展―ものに、風景に、世界に触れる @ 埼玉県立近代美術館

「もの派」の中核作家で、もの派の作風から離れた後も、さまざまな実験的な手法を通して絵画を探求した吉田克朗の制作の全貌に迫る初の回顧展。吉田にとっても、もの派の動向においても重要作品と言える《Cut-off (Paper Weight)》、《Cut-off (Hang)》の2点は本展に合わせて再制作。

内藤礼 生まれておいで 生きておいで @ 東京国立博物館

日々見過ごしがちな世界の片隅に宿る情景や知覚しがたい密やかな現象を見つめ、「根源的な生の光景」を展示空間に出現させてきた内藤礼の個展。同館の12万件の収蔵品の中から縄文時代の土製品を選び、さらに同館の建築や歴史を独自の視点で読み解くことで、あらたな空間作品を制作。

倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙 @ 京都国立近代美術館

1960年代から90年代にかけてインテリアデザインの領域で活躍した倉俣史朗の25年ぶりの京都での大回顧展。初期作品から代表作の家具、スケッチのほか、友人への書簡や創作の源泉ともいえる夢日記、愛蔵の書籍やレコードなどの初公開資料200点以上を展示。

Lines(ラインズ)—意識を流れに合わせる @ 金沢21世紀美術館

人類学者ティム・インゴルドの『ラインズ 線の文化史』に着想を得て、世の中に存在するすべてのものを「線」という視点から考察し、線が私たちの生活や人間関係をどのように形作っているか、世界10カ国16作家による35作品の創造的実践を通じて考える。

都美セレクション グループ展 2024 @ 東京都美術館

同館の場所性やギャラリーの特性を活かしたグループ展を募り、審査を経て選ばれた企画を実施。近現代の歴史や社会について再考をうながす展示を試みる「スティル・エコー:境界の風景」、移動や移行をテーマにした「ずれはからずもぶれ」、現在の「風景」の在り方を問う「回遊する風景」の3つのグループ展を開催。

もしも… 大辻清司の写真と言葉 @ 九州産業大学美術館

戦後日本の前衛芸術グループ「実験工房」のメンバーであり、制作のみならず執筆、教育においても優れた功績を残した大辻清司の活動を紹介する展覧会。武蔵野美術大学 美術館·図書館「大辻清司フォトアーカイブ」の特別協力の下、貴重な作品および資料を通じて大辻の写真と言葉を辿り、その現代的意義を明らかにする。

不和のアート:芸術と民主主義 vol. 2 @ 東京藝術大学大学美術館 陳列館

6月14日から16日までの3日間、政治、特に民主主義と芸術との関係を議論する一時的な場を作るための緊急企画展が開催。展示やパフォーマンス、ディスカッション、ワークショップを開催し、この危機的な状況においてアートに何ができるのかを考える場を作りだす。

特別展「梅津庸一 クリスタルパレス」@ 国立国際美術館

美術家・梅津庸一の2000年代半ばから始まった仕事を総覧する展覧会。「この国で美術家として生きることはいかにして可能なのか?」という問いかけを起点に、展覧会を通して「人がものをつくる」という行為の可能性について再考する。

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