もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち @ 神奈川県立近代美術館 葉山

クリスティアーネ・アイスラー《ハイケ》1982年 © Christiane Eisler. Courtesy Loock Galerie, Berlin

 

もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち
2026年6月13日(土)–8月30日(日)
神奈川県立近代美術館 葉山
https://www.moma.pref.kanagawa.jp/hayama/
開館時間:9:30–8:30(入館は閉館30分前まで)
休館日:月(ただし、7/20は開館)
展覧会担当:三本松倫代(神奈川県立近代美術館主任学芸員)、朝木由香(神奈川県立近代美術館学芸員)
展覧会URL:https://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2026-unprecedented-women-photographers-from-the-gdr/

 

神奈川県立近代美術館 葉山では、旧東ベルリン、シュプレー河畔の元工場を拠点とするラインベックハレン財団が管理する現代美術コレクターのスヴェン・ヘアマン所蔵の旧東ドイツの女性写真家のヴィンテージ・プリント・コレクションを中心に、当時、あるいは現在も活動する15人の女性写真家を紹介する企画展「もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち」を開催する。

第二次世界大戦後に東西の国家に分断されたドイツは、1990年にドイツ民主共和国(東ドイツ)が消滅する形で再統一を果たした。社会主義国家を標榜していた東ドイツで、女性が写真家としてキャリアを形成し、自身の芸術表現としても優れた作品を手がけたことは、ドイツ写真史において近年まで見過ごされてきた。日本におけるドイツ現代写真の紹介においても、これまではベルント&ヒラ・ベッヒャー、ベルントが教鞭を執ったデュッセルドルフ美術アカデミーで写真を学んだトーマス・ルフ、トーマス・シュトルート、アンドレアス・グルスキー、あるいは、トーマス・デマンド、ヴォルフガング・ティルマンスなど、旧西ドイツ出身の写真家が主流となっていた。(ドイツ写真を扱った主な企画展に「女性のまなざし 日本とドイツの女性写真家たち」(川崎市市民ミュージアム、神奈川、1990)、「ドイツ現代写真展 遠・近」(川崎市市民ミュージアム、神奈川、1996ほか)、「ドイツ写真の現在:かわりゆく「現実」と向かいあうために」(東京国立近代美術館、2005 ※一部、旧東ドイツ出身の写真家も出展)がある。)

 

ジビレ・ベルゲマン《記念碑、ベルリン、1986年2月》1986年 © Estate Sibylle Bergemann. Courtesy Loock Galerie, Berlin
ブリギッテ・フォイクト《兄妹》1964年 © Estate Brigitte Voigt. Courtesy Loock Galerie, Berlin

 

本展では、ライプツィヒの美術大学で修業した写真家たちを中心に、現在も主要な作家として活躍する写真家を取り上げ、近作映像や東ドイツ時代の刊行物などの参考作品・資料も含めて、多様な実践を紹介。かつて存在した国で社会と日常の光景に注がれた繊細な視線と確かな技術に注目し、それらの作品が果たした役割を考察する。出品作家は、ティーナ・バーラ、クリスティーネ・ベッカー、ジビレ・ベルゲマン、クリスティアーネ・アイスラー 、マーギット・エムリッヒ、エーファ・マーン、ウーテ・マーラー、エリザベート・マインケ、ヘルガ・パリス、エフェリン・リヒター、グンドゥラ・シュルツェ・エルドヴィ、マリア・ゼフツ、ガブリエレ・シュテッツァー、ブリギッテ・フォイクト、レナーテ・ツォインの15名。

なお、本展は東京・渋谷のヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)で開かれる日本の女性写真家に焦点を当てた企画展「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」(7月4日〜8月26日)との美術館連携を予定。相互のチケットの提示で観覧料が割引となるサービスを実施。

 

ウーテ・マーラー《モード写真:水中のユーリア、レーニッツ》1979/2025年 © Ute Mahler. Courtesy Loock Galerie, Berlin
ティーナ・バーラ《セルフポートレート 59–76》より[63–64]1985/2025年 © Tina Bara. Courtesy Loock Galerie, Berlin

 


同時開催
コレクション展
「鎌倉近代美術館」と昭和の美術
2026年6月13日(土)–8月30日(日)
神奈川県立近代美術館 葉山 展示室3b
https://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2026-h-collection1/

山室眞二の薯版画〈かまくら博物誌〉/併陳 コレクション 暮らしの中で
2026年5月30日(土)–9月27日(日)
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
https://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2026-yamamuro-shinji-with-collection/

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