1922年、再興院展洋画部から脱退した小杉放菴、山本鼎、森田恒友、長谷川昇らと、草土社の岸田劉生や木村荘八らを中心としたメンバーによって春陽会が発足し、翌23年に第1回展を開催しました。それぞれの個性を重視する各人主義をうたい、梅原龍三郎や萬鐵五郎などの著名画家を揃え、油彩、水墨画、素描をジャンルの隔てなく紹介するなど、その宣言通り「芸術は形式で差別されない」ものでした。
春陽会では、西洋の最先端の美術動向に眼を向けて精力的に紹介しようとするとともに、自らの内面にある風土的なものや土着的なもの、日本的なものや東洋的なものを表現することを意識する画家が次々に登場します。「日本人の絵画」への志向は、春陽会の大きな特徴の一つといえるでしょう。
結成から100年を迎えた春陽会は、いかにして時代と連動しつつ、発展をとげ、今日に続く足場を築いたのでしょうか。本展では草創期から1950年代頃までに活躍した画家たちの作品を中心に約200点の名品を紹介し、日本近代美術史における春陽会の意義を改めて検証します。
会期: 2024年1月13日(土)~3月3日(日)
休館日:月曜日(ただし、2月12日(月・祝)は開館)、2月13日(火)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料:一般 1,000(900)円、大高生 600(500)円、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
お問い合わせ:栃木県立美術館
〒320-0043 栃木県宇都宮市桜4-2-7 電話:028-621-3566
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