企画展「高橋由一から黒田清輝へ―明治洋画壇の世代交代劇―」が開催中です。
明治27(1894)年、明治時代の洋画壇を切り開いた高橋由一が没しました。その前年の明治26年、フランスで洋画を学んだ黒田清輝が帰国し、「外光派」と呼ばれる新しい洋画を日本にもたらします。日本の洋画界に大きな影響を与えた由一と黒田は、ちょうど入れ替わるように交代劇を演じたのです。
幕末から明治初期に来日したバルビゾン派の系譜に連なる外国人画家に絵を学び「旧派」や「脂派」と呼ばれる画派となった由一の世代と、印象派や象徴主義の時代を迎えた欧米に留学して油絵を学び「新派」や「外光派」、「紫派」と呼ばれた黒田の世代には、同じ明治洋画でありながら大きな断絶があります。
本展では、高橋由一と黒田清輝が活躍したそれぞれの時代を比較しながら、明治洋画壇で起きた重要な世代交代劇を検証します。
企画展「高橋由一から黒田清輝へ―明治洋画壇の世代交代劇―」
2024年4月20日(土)~6月16日(日)
開館時間:9時30分~17時(最終入館は閉館の30分前)
観覧料:一般1200(1000)円、大高生600(500)円、中学生以下は無料。※()内は20名以上の団体料金。
お問い合わせ:栃木県立美術館
〒320-0043 栃木県宇都宮市桜4-2-7 電話:028-621-3566