「水の三部作2」アブラハム・クルズヴィエイガス展 @ 銀座メゾンエルメス フォーラム

2017年4月19日

Horizontes (Part 1 of 3)| 2005 Courtesy of the artist and Kurimanzutto, Mexico City

「水の三部作2」アブラハム・クルズヴィエイガス展
2017年4月21日(金)- 7月2日(日)
銀座メゾンエルメス フォーラム
http://www.hermes.com
開館時間:月~土 11:00-20:00(最終入場は19:30まで)、
日 11:00-19:00(最終入場は18:30まで)
休館日:会期中無休


銀座メゾンエルメス フォーラムでは、訪れた土地のローカルな素材を取り入れた作品を制作するアブラハム・クルズヴィエイガスの個展を開催する。

アブラハム・クルズヴィエイガス(Abraham Cruzvillegas)は1968年、メキシコシティ生まれ。メキシコ国立自治大学で教育学を学ぶ傍ら、ガブリエル・オロスコの主宰する『Taller de los Viernes(金曜のワークショップ)』(1987〜92年)に参加。現在メキシコシティ在住。
「Autoconstrucción(自己構築)」という概念に基づき、その場を解釈し、即興的に制作する手法は、幼少期を過ごしたメキシコシティ郊外のアフスコに暮らす人々のセルフ・ビルドの手法に影響を受けている。80年代後半から90年代にかけてメキシコシティで起こった、コンセプチュアル・アートの潮流の中心的作家として注目を集め、経済・社会・政治・歴史といった諸条件における、アイデンティティや自己構築の問題を問う作品でよく知られている。主な個展に『Empty Lot』(テート・モダン、2015年)、『Abraham Cruzvillegas: The Autoconstrucción Suites』(ウォーカー・アート・センター、2013年;ハウス・デア・クンスト、2014年)など。また、ドクメンタ13(2012年)やヴェネチア・ビエンナーレ(2003年)など、多数の国際展に参加。

訪れた土地のローカルな素材を作品に取り入れるクルズヴィエイガスは、石や段ボール、バケツやプラスチックケース、廃材や鉄屑、また動物の排泄物や植物など、あらゆる素材を用いて、単体のオブジェから大規模な建築的インスタレーションまで多岐にわたる制作を行っている。幼少期を過ごしたメキシコシティ郊外アフスコにおける「セルフ・ビルディング」運動や、密集したマーケットなどにみる「美的な乱雑さ(混沌)」をルーツとする彼は、自身の制作や作品のあり方を「Autoconstrucción(自己構築)」という言葉で表し、シリーズ化してきた。各地の歴史、政治、社会、経済の姿を内包する素材を用いながらも、それらの象徴性を取り払い、即興的な手作業や介入によって全く新しい彫刻を再構築していく。

Autoconstrucción (a project by Antonio Castro, Abraham Cruzvillegas and Antonio Fernández Ros)|2010 Courtesy of the artist and Kurimanzutto, Mexico City

『The Water Trilogy(水の三部作)』は、2017年に3カ所で開催されるクルズヴィエイガスの一連の個展で、東京での展示はその第2章にあたる。ヒエラルキーをつくらず、ストーリーを語らず、また、混沌やハイブリッドな状態をそのままに受け入れるクルズヴィエイガスによって、東京はどのようなローカルに変換されるのか、 日本で展開された建築運動「メタボリズム(新陳代謝)」や、イサム・ノグチの家具をインスピレーションに、バックミンスター・フラーの「テンセグリティ」やフィボナッチ数といった、自律的な構造概念を援用しながら、新作インスタレーションを組み立てる。また、抽象化されたローカリティのなかに、ワステカ地方の伝統音楽やチナンパ農法、ウーパールーパーなどの水辺の生物といった、豊かなメキシコの風土や文化も交じり合う。オートディフェンション、ミクロトナル、オブレラ、カンペシナ、エストディアンティル、メタボリスタ、デスカルザ……。私たちの生命を育む水が生み出してきた循環をめぐって、異なる視点から漂ってみる展示となる。


Autorretrato ciego ovolactovegetariano pero transgénico |2010 Courtesy of the artist and Kurimanzutto, Mexico City


Self portrait as a childish junkie living at the corner of Orizaba and Zacatecas Streetsjust after WWII| |2012 Courtesy of the artist and Kurimanzutto, Mexico City

カテゴリー

最近のエントリー

17/07/19 09:00
日本の家 1945年以降の建築と暮らし @ 東京国立近代美術館
17/07/17 09:00
杉戸洋 とんぼ と のりしろ @ 東京都美術館
17/07/16 09:00
荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017- @ 東京都写真美術館
17/07/15 12:00
2Dプリンターズ 芸術:世界の承認をめぐる闘争について @ 栃木県立美術館
17/07/15 09:00
遠藤利克展−聖性の考古学 @ 埼玉県立近代美術館
17/07/15 09:00
「ATM tempo I/II/III セロニアス・モンクに捧ぐ」エマニュエル・ソーニエ展 @ 銀座メゾンエルメス ...
17/07/14 09:00
Optional Art Activity / Letters @ タケニナガワ
17/07/14 09:00
奈良美智 for better or worse @ 豊田市美術館
17/07/13 09:00
DIC川村記念美術館 x 林道郎『静かに狂う眼差し−現代美術覚書』@ DIC川村記念美術館
17/07/12 09:00
交差するアーティストたち-戦後の関西 @ 芦屋市立美術博物館
17/07/10 11:00
『スリードリフト』@ アサクサ
17/07/07 09:00
ミヤギフトシ「How Many Nights」展 @ ギャラリー小柳
17/07/06 09:00
YCC Temporary 山川冬樹:LIVE FOR 70 HOURS @ YCC ヨコハマ創造都市センター
17/06/30 09:00
没後90年 萬鐵五郎展 @ 神奈川県立近代美術館 葉山
17/06/22 09:00
バリー・マッギー + クレア・ロハス Big Sky Little Moon @ ワタリウム美術館
17/06/20 09:00
イアン・ウィルソン @ TARO NASU
17/06/19 09:00
未来の痕跡−東南アジアの現代美術 @ ミヅマアートギャラリー
17/06/19 09:00
田名網敬一『貘の札』@ NANZUKA
17/06/18 09:00
原口典之 新作展 @ ケンジタキギャラリー
17/06/16 12:00
ハイレッド・センター @ Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku