OKI HIROYUKI ON SCREEN 大木裕之特集2024 @ シアター・イメージフォーラム


大木裕之『HEAVEN–6–BOX』1995年

 

OKI HIROYUKI ON SCREEN 大木裕之特集2024
2024年5月25日(土)-6月7日(金)
各日21:15-
シアター・イメージフォーラム
http://www.imageforum.co.jp/theatre/

 

東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムでは、ライブ上映、パフォーマンス、ドローイングなど、表現を拡張させ、映画や美術の垣根を越えて常に刺激的な存在として活躍する大木裕之の初期作品から最新作までを一挙上映する特集上映を開催。

大木裕之(1964年東京都生まれ)は、カメラを手に世界各地を旅し、膨大なイメージを次々に重ねていく独特で詩的な映像表現を中心に、ドローイング、インスタレーション、パフォーマンスなど幅広い表現を展開している。東京大学工学部建築学科在学中の80年代前半より映像制作を開始、89年に北海道松前町を中心にした映像作品群〈松前君シリーズ〉に着手。90年に『遊泳禁止』でイメージフォーラム·フェスティバル1990審査員特別賞、96年に『HEAVEN–6–BOX』で第46回ベルリン国際映画祭NETPAC賞を受賞。その後も山形国際ドキュメンタリー映画祭、ロッテルダム国際映画祭など数多くの国際映画祭に招待され高い評価を受ける。映画分野のみならず、映像と美術の垣根を越えて刺激的な創作活動を続け、国内外の数多くの展覧会に参加。主な展覧会に「時代の体温」(世田谷美術館、東京、1999)、「How Latitudes Become Forms:Art In a Global Age」(ウォーカーアートセンター、ミネアポリス、2003)、「六本木クロッシング2004展:日本美術の新しい展望2004」(森美術館、東京)、「マイクロポップの時代:夏への扉」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、茨城、2007)、「Out of the Ordinary」(ロサンゼルス現代美術館、2007)、第8回シャルジャ・ビエンナーレ(2007)、「ライフ=ワーク」(広島市現代美術館、2015)、「歴史する! Doing History!」(福岡市美術館、2016)、「あいちトリエンナーレ2016:虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」、「M+ Moving Image Collection」(M+、香港、2021)、「恵比寿映像祭2023 『テクノロジー?』」(東京都写真美術館、2023)など。

 


大木裕之『meta dramatic』2024年


大木裕之『メイ』2004-2008年

 

特集上映では、国際的に注目されるきっかけとなった日記的映画『遊泳禁止』、大木裕之の代表作のひとつ『HEAVEN-6-BOX』などの初期作品のほか、「恵比寿映像祭2023 コミッション・プロジェクト」での委嘱制作作品『meta dramatic 劇的』から更新を続けた最新版『meta dramatic』、『木三(ムミ)』、『松前君の映画2024』など、今年制作された最新作までを一挙上映。大木の身体的なカメラが捉えた光、人物、風景の美しさ、そして虚実を交錯させ、呼吸するかのように巧みに編集された時間の流れをスクリーンに没入して体験できる機会となる。また、5月25日と5月30日の上映後に大木が登壇するトークイベントを開催。上映スケジュールなど詳細は公式ウェブサイトを参照。

 


大木裕之『七月の思想家』1993年

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