「境界」高山明+小泉明郎展 @ 銀座メゾンエルメス フォーラム


小泉明郎、新作のためのイメージ

「境界」高山明+小泉明郎展
2015年7月31日(金)-10月12日(月、祝)
銀座メゾンエルメス フォーラム
http://www.hermes.com
開館時間:11:00-20:00(日曜は19時まで)入場は閉廊の30分前まで
休館日:エルメス銀座店の営業日に準ずる。※8/5は店内メンテナンスのため休館

銀座メゾンエルメス フォーラムでは、ゲストキュレーターに住友文彦(アーツ前橋館長)を迎え、それぞれ独自の視点で現代社会に向き合う高山明と小泉明郎の新作による展覧会を開催する。

本展において、住友は「特殊な題材を扱いながらも私たち人間が抱える根源的な問題に迫ろうとする姿勢」が共通する高山と小泉の新作を通して、「近代合理主義が作りあげた集中や管理に対し、葛藤や違和感を覚える人々が増えている現代における新たな芸術の可能性を」問いかける。

高山明は1969年埼玉県生まれ。演劇ユニットPort Bの主宰を務め、近年はフェスティバル・トーキョーでのツアー形式のプロジェクトやヨコハマトリエンナーレ2014の「横浜コミューン」など、現実の都市や社会に介入する活動を展開している。本展では、会場に仮想的な風景『ハッピー・アイランド――義人たちのメシア的な宴』をつくりだす。
小泉明郎は1976年群馬県生まれ。演技指導やインタビューなどを組み込みつつ、感情を揺さぶる映像の特徴を意識した作品を発表している。今年は、初期作品から新作まで揃えた個展をアーツ前橋で開催している。本展では、人の眼には見えない人間の「記憶」のメカニズムを独自の手法で映し出そうとする。

なお、住友は昨年の「第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館キュレーター 指名コンペティション」において、本展と同じく、高山と小泉の二人展の展示プランを提出しており、当時の企画案(住友文彦「第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館の提案」 ※PDF)は、国際交流基金ウェブサイトで閲覧可能となっている。


高山明、人たちのメシア的な宴|ヘブライ語聖書(13世紀)|ミラノ、アンブロジアーナ図書館蔵

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