奥村雄樹「高橋尚愛は誰なのか:ダニエル・バウマンによるインタビュー」2015年 Courtesy of the artist and MISAKO & ROSEN
奥村雄樹による高橋尚愛
2016年6月4日(土)-9月4日(日)
銀座メゾンエルメス フォーラム
http://www.maisonhermes.jp/ginza/gallery/
開館時間:11:00-20:00(日曜は19:00まで)入場は閉廊の30分前まで
休館日:エルメス銀座店の営業日に準ずる。
銀座メゾンエルメス フォーラムでは、「私」の不確定性や作者性を問う作品や美術史の再訪、他者との恊働に言及した作品で知られる奥村雄樹が、高橋尚愛の作品解釈を試みたプロジェクトを紹介する展覧会『奥村雄樹による高橋尚愛』を開催する。
同プロジェクトは、奥村がアントワープのワイド・ホワイト・スペースで1967年に開かれた高橋の個展の資料を見つけたところからはじまる。60年代にミラノでルーチョ・フォンタナ、60年代後半から2008年までニューヨークでロバート・ラウシェンバーグのアシスタントを務めた高橋は、自身もアーティストとして活動し、ヨーロッパやアメリカ合衆国で作品を発表している。高橋の存在を知らなかった奥村は、当時のギャラリストの協力や高橋本人との出会いを経て、ブリュッセルのウィールズでの展覧会、森美術館の『六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト−来たるべき風景のために』、アムステルダムのアネット・ゲリンク・ギャラリーでの展覧会において、高橋を注釈し、代理し、協働する試みを繰り返してきた。
本展では、ふたりのアーティストの交流によって見出され、生み出された作品群を通じて、現在進行形のひとつの美術史の在り方を探っていく。
奥村雄樹「イスラエルの高橋尚愛、1975 年(習作)」2016年、デジタル加工された切り抜き(『イスラエルのラウシェンバーグ』(イスラエル美術館発行、1975 年)より) Courtesy of the artist and MISAKO & ROSEN
奥村雄樹「高橋尚愛:ワイド・ホワイト・スペース(1967 年のアントワープ)からウィールズ現代美術センターのプロジェクト・ルーム(2013 年のブリュッセル)へ」2013年 森美術館での展示風景、Photographer: © 松代章吾、Courtesy of the artist and MISAKO & ROSEN
高橋尚愛「Memory of No Memory, Hat Piece」1973年、Courtesy of the artist and MISAKO & ROSEN