荒木悠展|複製神殿 @ 横浜美術館 アートギャラリー1/Café小倉山


荒木悠「複製神殿コンセプトスケッチ」2015年、デジタル・コラージュ ©Yu Araki

荒木悠展|複製神殿
2016年2月26日(金)-4月3日(日)
横浜美術館 アートギャラリー1/Café小倉山
http://yokohama.art.museum/
開館時間:11:00-18:00(Café小倉山は10:45から)
休館日:木
入場料無料

企画:大澤紗蓉子(横浜美術館学芸員)

横浜美術館では、年に一度、若手作家を紹介する企画「New Artist Picks(NAP)」を開催。世界各地に滞在し、各地の文化や経験を踏まえた映像作品を制作する荒木悠の個展『複製神殿』をアートギャラリー1とCafé小倉山で開催する。

荒木悠は1985年山形県生まれ。思春期をアメリカ南部の地方都市ナッシュビルで過ごし、2007年にワシントン大学サム・フォックス視覚芸術学部美術学科彫刻専攻を卒業。帰国後、東京藝術大学大学院に入り、2010年に同大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程を終了している。在学中より、韓国、タイ、ベトナム、フランス、スペイン、アイスランドなどに滞在し、そこで出会った地域の歴史や食文化を切り口とした、史実と個人史の折り重なる映像作品を制作してきた。近年の主な個展に、『WRONG TRANSLATION』(The Container、東京、2014年)、『MOTHERLANDS』(実家JIKKA、東京、2014年)。グループ展に『藪の中』(京都造形芸術大学ギャルリ・オーブ、2015年)、『パレ・ド・キョート/現実のたてる音』(ARTZONE、京都、2015年)など。昨年は第59回ロンドン映画祭にも出品。

本展では、「authenticity(真正であること)」をテーマに、ナッシュビルとギリシャの首都アテネにある「パルテノン神殿」を題材にした新作の映像インスタレーションを発表する。荒木が思春期を過ごしたナッシュビルにある原寸大のパルテノン神殿のレプリカを出発点に、真正とは何に拠って定められるのかという問いを抱えて、アテネにあるパルテノン神殿を目指し、「オリジナルと複製」「伝播と誤訳」「西洋と東洋」など、作家にとって切り離すことのできないテーマが、「パルテノン神殿」を取り巻く巨大な歴史と絡み合いながら、ひとつの物語として提示される。

関連企画
アーティスト・トーク
荒木悠
2016年2月27日(土)16:30-17:30
横浜美術館 アートギャラリー2
申込不要、無料


Above:荒木悠「Searching the Original」(仮題)2016年、HDビデオ ©Yu Araki.
Below:荒木悠「ペーネロペーの手」2015年、HDビデオ ©Yu Araki.

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