クロージング/リニューアル特別企画展
歴史する! Doing history!
2016年8月2日(火)-8月31日(水)
福岡市美術館
http://www.fukuoka-art-museum.jp/
開館時間:9:30-19:30(日、祝は17:30まで)入館は閉館30分前まで
休館日:月
展覧会URL:http://doing-history.com/
展覧会企画:正路佐知子(福岡市美術館学芸員)
福岡市美術館では、2年半を予定する大規模な改修工事前の最後の企画展として、6組のアーティストの実践を通じて、歴史、現在、未来について考察する展覧会『歴史する!Doing history!』を開催する。
本展では、展覧会タイトルを歴史学者の保苅実の著作『ラディカル・オーラル・ヒストリー オーストラリア先住民アボリジニの歴史実践』から引用し、保苅がオーストラリアのアボリジニとの交流を通じて導いた歴史の多元化というラディカルな態度を、37年という歴史を紡いできた福岡市美術館を中心に展開することを試みる。
参加アーティストは、飯山由貴、梅田哲也、大木裕之、酒井咲帆+ALBUS、坂﨑隆一、田代一倫の6名。飯山由貴は個人的な記録や声から歴史の糸をたぐり寄せ、個人と社会が重なりあう領域をインスタレーション形式で提示してきた。本展では美術館ガイドボランティアの活動、福岡の歴史に関するリサーチを基にした作品を発表する。梅田哲也は展示空間の建築構造や物理現象、さらに、観客の行動などを取り入れた作品を発表しており、本展では福岡市美術館の空間、設備の特性を反映した作品を発表する。映像作品を中心に多彩な活動を展開している大木裕之。本展では2007年から福岡で撮影/編集/発表を更新している『LAST CITY』の記憶を辿り、さらなるアクションと撮影を重ね、2016年の現在形として発表する。酒井咲帆+ALBUSは2009年に福岡市に開設した写真屋を中心にさまざまな活動を展開。本展では従来の活動のひとつであるワークショップの場を美術館に移して行なうほか、学芸員室に連日通うなかで出会ったモノから出発したプロジェクトを展示する。福岡を拠点に制作活動のみならず、教育にも従事する坂﨑隆一は、美術館ロビーの休憩スペースを再構成するほか、展示室で可視化されることのない「裏側」を現出させる。田代一倫は2011年から2013年まで三陸と福島で撮影したポートレートをまとめた『はまゆりの頃に』が代表作として知られる写真家。本展では地元・福岡で自身のこれまでの活動と福岡の歴史について、過去に撮影した写真と今回新たに撮影した写真を合わせて発表する。
本展では会期前より、坂﨑隆一の「reconstruction」(美術館ロビーの休憩スペースの再構成)や展覧会全体の展示作業の公開というかたちで関連企画を実施。会期中にも、パフォーマンスやワークショップ、トークセッションなどを開催し、最終日には改修工事前の「クロージングイベントx福岡市美術館ラストナイト」を行なう。
酒井咲帆
田代一倫
関連企画
reconstruction
坂﨑隆一
2016年7月12日(火)-8月31日(水)
会場:福岡市美術館2階ロビー
オープニングイベント 参加作家によるギャラリートーク
大木裕之、田代一倫、酒井咲帆、飯山由貴、坂﨑隆一
2016年8月2日(火)18:00-19:30
参加無料(※特別展示室B前に集合)
梅田哲也パフォーマンス
ゲスト:篠崎由紀子、miyu
2016年8月2日(火)20:00-
参加無料(※19:45までに美術館1階入口前に集合)
歴史する|対談
出演:田代一倫 x 大日方欣一(写真評論家・フォトアーキビスト/九州産業大学教授)
2016年8月7日(日)14:00-15:30(予定)
会場:福岡市美術館特別展示室B
聴講無料
歴史する|トークセッション
出演:岸政彦(社会学者/龍谷大学教授)、川崎浩平(社会学者/福島大学准教授)、手塚夏子(振付家・ダンサー)
進行:正路佐知子(本展企画担当/福岡市美術館学芸員)
2016年8月21日(日)14:00-17:00(予定)
会場:福岡市美術館特別展示室B
聴講無料
クロージングイベント x 福岡市美術館ラストナイト
2016年8月31日(水)夕方
※詳細は本展ウェブサイトに掲載
撮影ワークショップ「歴史になる」ALBUS OFFICIAL CAMERAMAN
2016年7月23日(土)10:00−12:00
2016年8月4日(木)10:00-12:00
2016年8月31日(土)16:00-18:00
事前申込制
※ 詳細は本展ウェブサイト、もしくはAOCウェブサイト(http://albusoc.com/)を参照