サイモン・フジワラ ホワイトデー @ 東京オペラシティ アートギャラリー


「再会のための予行演習(陶芸の父)」2011/2013年 所蔵:石川コレクション(岡山)Courtesy of Dvir Gallery, Courtesy of the artist and TARO NASU

サイモン・フジワラ ホワイトデー
2016年1月16日(土)-3月27日(日)
東京オペラシティ アートギャラリー
https://www.operacity.jp/ag/
開館時間:11:00-19:00(ただし、金、土は20:00まで)入場は閉館30分前まで
休館日:月(祝休日の場合は翌火曜日、ただし3/14は開館)、2/14(※全館休館日)

東京オペラシティ アートギャラリーでは、自伝的要素や家族の歴史を起点に、事実とフィクションを交えた物語を紡ぎ出す映像やインスタレーション、レクチャー・パフォーマンスで知られるサイモン・フジワラの日本国内美術館では初となる個展『サイモン・フジワラ ホワイトデー』を開催する。

サイモン・フジワラは、日本人の父親とイギリス人の母親の下、1982年にロンドンで生まれる。幼少期を両親の母国日本やイギリスを含む世界各地で過ごし、ケンブリッジ大学では建築を専攻。卒業後にフランクフルト造形美術大学へ進み、サイモン・スターリングのもとで美術を学ぶ。2010年にはフリーズ・アートフェアのカルティエ・アワードや、アート・バーゼルのバロワーズ賞を立て続けに受賞し、国際的に注目される。2011年にはベルリンのHAU劇場で初の舞台作品「The Boy Who Cried Wolf」を上演。2012年には、幼少期を過ごしたコーンウォール州にあるテート・セントアイヴスで大規模な回顧展『Since 1982』を開き、映像作品や立体などにテートの所蔵品を交えた複数のインスタレーションにより、個人的な出来事を社会的事象へと結びつけた物語を展開した。そのほか、第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ(北欧パビリオン、2009)や第29回サンパウロ・ビエンナーレ(2010)、第3回シンガポール・ビエンナーレ(2011)など数多くの国際展や企画展で作品を発表している。日本国内でも、PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015、六本木クロッシング2013(森美術館)、『アートがあればⅡ』(東京オペラシティ アートギャラリー、2013)、『ゼロ年代のベルリン』(東京都現代美術館、2011)などに出品している。

本展では、東京オペラシティ アートギャラリーの展示室全体を工場として構成。これまでも舞台空間を思わせるようなインスタレーションを発表してきたフジワラがつくりだす生産ラインでは、作品の一部が会期中にも生産される。本展は、普段なんの疑問もなく受け入れている事実や慣習の背後に、さまざまな理由、経緯、ときには思惑が隠れていることをあらわにするフジワラ作品を通じて、現代を生きる私たちにとって「豊かさとは何か」を考えるとともに、「あたりまえ」の本質を確かめ、その先に見える世界を探求する機会となるだろう。


Above:「驚くべき獣たち」2015年 Courtesy of Marian Goodman Gallery, Paris, Courtesy of the artist and TARO NASU. Below:「ハロー」2015年 Courtesy of the artist and TARO NASU

関連企画
アーティスト・トーク by サイモン・フジワラ
2016年1月16日(土)14:00─15:30
会場:東京オペラシティビル7階第一会議室
定員:80名(全席自由)
参加費:無料(展覧会入場料は別途)、要整理券
※整理券は当日11:00よりアートギャラリー受付にて配布。(ひとり1枚のみ)
※日英逐次通訳

ART iT Interview Archive
サイモン・フジワラ「物[オブジェ]の考古学」(2012年2月掲載)

収蔵品展054 寺田コレクションの陶
2016年1月16日(土)-3月27日(日)
東京オペラシティ アートギャラリー

project N 63 金子拓
2016年1月16日(土)-3月27日(日)
東京オペラシティ アートギャラリー

サイモン・フジワラ「Pearl Diving」
2016年1月16日(土)-2月13日(土)
TARO NASU
http://www.taronasugallery.com/

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