束芋:息花
2015年2月14日(土)-4月4日(土)
ギャラリー小柳
http://www.gallerykoyanagi.com/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※オープニング・レセプション:2月14日(土)18:00-20:00
2011年の第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表作家で、近年は現代舞踏や伝統芸能とのコラボレーションやバンド活動など、さまざまな活動を行なう束芋の新作個展『束芋:息花』が、ギャラリー小柳で開催される。新作アニメーション作品「あいたいせいじょせい」と新作ドローイング、7点を発表する。
束芋は1975年兵庫県生まれ。京都造形芸術大学の卒業制作として発表した、アニメーションを用いたインスタレーション作品「にっぽんの台所」(1999)で、キリン・コンテンポラリー・アワード最優秀作品賞を受賞。その後も、横浜トリエンナーレ2001に最年少で参加、原美術館(2006)、カルティエ現代美術財団(2007)、横浜美術館(2009)、国立国際美術館(2010)、MCAオーストラリア(シドニー、2014)と国内外で個展を開催している。また、浜離宮朝日ホール20周年記念コンサートでパスカル・ロジェと映像と音楽のコラボレーション(2012)、森下真樹と共同演出の『錆からでた実』(2013)、杉本博司脚本・演出の人形浄瑠璃『曾根崎心中』へのアニメーション参画(2013)など、その活動は多岐にわたる。
本展で発表される新作アニメーション作品「あいたいせいじょせい」は、近松門左衛門の『曾根崎心中』の「お初」と「徳兵衛」の恋愛と小説家・吉田修一の『悪人』の「金子美保」と「清水祐一」の恋愛におけるふたりの女性を比較する中で生まれてくるストーリーを描いた物語。アニメーション作品もドローイング作品も切り取られた時間の中で「器」のみが描かれる。
「花を摘み取って切り花にすること、臓器を器にすること、ある人の人生の一部分を小説や絵、映像に描くことは、この『息花』展では同じイメージを持ち、私がお届けするのは、その切り取った一部でしかないけれど、花には根が付いていること、臓器が魂を宿して息をしていたときのこと、ある人の描かれた人生の一時期の前後に続きがあることを想像して、すべての作品を作っている。」
(束芋、本展プレスリリースより)