ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー《溺水のメカニズム》2023年 ミクストメディア、アーカイバルインクジェットプリント、オーディオ 60 x 40 x 22cm © Janet Cardiff & George Bures Miller / Courtesy of Gallery Koyanagi
ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー「Small Works」
2025年3月22日(土)-6月14日(土)
ギャラリー小柳
https://www.gallerykoyanagi.com/
開廊時間:12:00–19:00
休廊日:日、月、祝、4/1
展覧会URL:https://www.gallerykoyanagi.com/jp/upcoming-exhibitions/
ギャラリー小柳では、「音」を核とした多彩な表現を90年代から現在に至るまで展開し続けているジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラーによる個展「Small Works」を開催する。日本での個展は、金沢21世紀美術館での回顧展以来約7年ぶりとなる。
ジャネット・カーディフ(1957年オンタリオ州ブリュッセル生まれ)とジョージ・ビュレス・ミラー(1960年アルバータ州ヴェグレヴィル生まれ)は、1983年にアルバータ大学で出会い、1995年から共同制作をはじめる。これまで暗い部屋をさまざまなオブジェで埋め尽くし、鑑賞者がその部屋の中で動くと音楽や話し声が聞こえてくる《ダーク・プール》や、鑑賞者が与えられた音声や映像を再生しながら、公園や美術館、駅構内などを歩くことで現実と虚構が入り混じった作品を体験する〈ウォーク〉シリーズ、プログラム化された自動人形劇など、多岐にわたる作品を発表している。
近年の主な個展に「Dream Machines」(レームブルック美術館、ティンゲリー美術館を巡回、2022-2023)、「Janet Cardiff & George Bures Miller」(モンテレイ現代美術館、メキシコ、2019)、「The Instrument of Troubled Dreams」(アウデ・ケルク、アムステルダム、2018)、「Something Strange This Way」(ARoSオーフス美術館、2014-2015)など。また、第14回イスタンブール・ビエンナーレ(2015)、第19回シドニー・ビエンナーレ(2014)、ドクメンタ13(2012)、第12回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展(2010)など、数多くの国際展で作品を発表。日本国内では「ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー」(金沢21世紀美術館、2017)、あいちトリエンナーレ2013、瀬戸内国際芸術祭2010、「ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー展」(銀座メゾンエルメス フォーラム、東京、2009)、第1回恵比寿映像祭(2009)、横浜トリエンナーレ2005などに出品した。
ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー《スーツケース・シアター》2020/2023年 ミクストメディア、樹脂製のフィギュア、スーツケース、スマートフォン 56 x 46 x 38cm © Janet Cardiff & George Bures Miller / Courtesy of Gallery Koyanagi
本展では、主にファウンドオブジェを素材に組み立てたアッサンブラージュの作品、手のひらサイズのものなど11点を展示。小作品ながらも「聴く」「見る」といった複合的な知覚体験を伴うスタイルは変わらず、一部の作品はボタンを押すことで音や動きを体感できる。人形たちがシュールな小芝居を繰り広げる《スーツケース・シアター》や、偶然目に留まった科学雑誌の溺死に関する記事からインスピレーションを得たという《溺水のメカニズム》など、新作を含むすべてが日本初公開となる。
なお原美術館ARCでは、16世紀の多声部合唱曲(モテット)を歌う聖歌隊ひとりひとりの歌声が40個のスピーカーから流れ、複雑な音楽を彫刻的に体感できるカーディフの代表作《40声のモテット》を期間限定で紹介する特別企画を開催中(3月15日から5月11日まで)。本作は金沢21世紀美術館、長崎県美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館での巡回を予定している。
同時期開催
この、原美術館ARCという時間芸術
会期:2025年3月15日(土)-7月6日(日)
(第1期:3/15-5/11|第2期:5/16-7/6)
会場:原美術館ARC
https://www.art-it.asia/top/admin_ed_pics/264768/