アナキズム:友よ、樫の木の下は心地よい
2026年5月16日(土)-6月21日(日)
東京日仏学院
https://institutfrancais.jp/tokyo/about/contact/
開場時間:11:00–19:00(金、日は11:00–17:00/土は11:00–18:00)※5/30は「哲学の夕べ」開催のため22:00まで
休場日:月、祝
主催:東京日仏学院
共催:ゲバルト団体
キュレーション:アレクサンドル・タルバ、藤本裕美子
展覧会URL:https://culture.institutfrancais.jp/event/nuit-de-la-philo2026-exposition
東京日仏学院は、5月30日に開催する第12回「哲学の夕べ」の一環として、展覧会「アナキズム:友よ、樫の木の下は心地よい」を開催する。アナキズムを無秩序や反抗の表象としてだけではなく、国家・資本主義・植民地主義・家父長制という権力構造への批判として捉え直し、芸術を通じて自律や相互扶助に基づく、権威主義に対抗する社会組織のあり方を問い直す試みとなる。
本展は、現代アートを解放・自己組織化・政治的実験の媒介として捉え、アナキズムを文化的運動や異議の美学に還元することなく、支配や労働、共同闘争の具体的経験から立ち上がる思想として、自由と平等の還元不可能な均衡をめぐる問いを核心に据えながら提示する。参加アーティストは、権力と所有の関係、物質代謝の断絶、不可視の強制、プロレタリアの記憶、非階層的な集団的組織化の可能性などを多角的に問い直す。捕食・蓄積・価値増殖という資本主義的論理に抗いながら、周縁を中心へと引き寄せ、無産者やアナキスト、芸術の労働者から搾取された剰余価値を奪い返す試みでもある。日本におけるアナキズムの美学を再考しつつ、経済社会的批判と政治的想像力の感覚を研ぎ澄ますことを目指す。
参加するのは、子宮のある身体、労働、国家などに関心を寄せ、パフォーマンスやその記録をもとに再構成した作品を制作する川口哩央。クィア的視座から浮かび上がる新たな時間論への関心から「新しい生殖・繁殖の方法を模索する」ことをテーマに、メディアにとらわれず活動する小宮りさ麻吏奈。近代国家の歴史とアジア太平洋地域における人種の離散と同化に関心を寄せ、写真・映像・アーカイブ・テキストを組み合わせた作品を発表しているアリー・ツボタ。日本から英国にたどり着き「侵略的外来種」となった植物イタドリをめぐる、坂本夏海、フローレンス・ドワイヤー、矢崎はるか、メイボン尚子による「絶え間ない混沌」プロジェクト。都市における4次元以上の世界を開拓しながら資本社会における霊的存在を実践に取り入れ、2025年より「Scrap and Unbuild 資本主義大破壊商店」も運営しているアートユニット「superString」。また、社会や歴史によって客体化される他者を、そうであったかもしれない「私」として捉え直し、その可能性にかたちを与えることをテーマに制作する田中 永峰 良佑と、文献のアーカイブ・出版のほかアーティストとの共同活動を行ない、思索と制作をめぐる言葉を再発見して公共に共有する学術プロジェクト「ARCHIVE」は、協働名義で参加する。
関連イベント
オープニング・レセプション
2026年5月16日(土)15:00–
会場:東京日仏学院
川口哩央によるパフォーマンス
2026年5月16日(土)、5月17日(日)15:00–
会場:東京日仏学院
資本主義大破壊商店(「哲学の夕べ」)
2026年5月30日(土)13:00–19:00
会場:東京日仏学院
第12回「哲学の夕べ」アナキズム―権力の形態を再考する
2026年5月30日(土)13:00–22:00
会場:東京日仏学院
プログラム詳細は下記URLを参照
https://culture.institutfrancais.jp/event/nuit-de-la-philo-2026
上映プログラム
2026年5月30日(土)-6月6日(土)
会場:東京日仏学院 エスパス・イマージュ
プログラム詳細は下記URLを参照
https://culture.institutfrancais.jp/event/nuit-de-la-philo-2026-projections
参加作家による上映会
2026年6月6日(土)
会場:東京日仏学院
プログラム詳細は下記URLを参照
https://culture.institutfrancais.jp/event/nuit-de-la-philo-2026-projections
※本展では、開催にあたり個人・法人からの支援を募集している。集まった支援金は、ゲバルト団体を通じて、アーティストへの謝礼、作品制作費、展覧会制作費に活用される。
