ラシード・ジョンソン「Plateaus」@ エスパス ルイ・ヴィトン東京


Rashid Johnson, PLATEAUS (detail) (2014), Exhibition view at Fondation Louis Vuitton, Paris (2017), 579.1 x 457.2 x 457.2 cm, Courtesy of Fondation Louis Vuitton, ©Rashid Johnson., Photo credits: ©Fondation Louis Vuitton / Marc Domage

 

ラシード・ジョンソン「Plateaus」
2022年4月27日(水)- 9月25日(日)
エスパス ルイ・ヴィトン東京
https://www.espacelouisvuittontokyo.com/
開館時間:11:00-19:00
※休館日はルイ・ヴィトン表参道店に準じる。
入場無料。会場内の混雑防止のため、入場制限の可能性あり。

 

エスパス ルイ・ヴィトン東京では、「ポスト・ブラック」と呼ばれる動向を代表するアーティストのひとりとして知られるラシード・ジョンソンの日本初個展を開催する。ジョンソンの代表作のひとつである《Plateaus》(2014)を展示する本展は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンが所蔵する選りすぐりのコレクションを世界的に紹介する「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環として企画された。同プログラムは東京のほか、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京、ソウル、大阪のエスパス ルイ・ヴィトンで展開されている。

ラシード・ジョンソン(1977年シカゴ生まれ)は、写真や彫刻、映画、インスタレーションをはじめとする幅広い表現方法を駆使して、美術史、文化的アイデンティティ、個人的な歴史などを参照した領域横断的な実践を展開している。シカゴのコロンビア・カレッジ在学時から手がけていた、町中で知り合ったホームレス状態の人々を写した親密なポートレート写真や、黒目豆や鶏の骨といったアメリカ合衆国の黒人文化を象徴する素材を使ったフォトグラムからなる「Seeing in the Dark」シリーズが、2001年にテルマ・ゴールデンがハーレム・スタジオ美術館で企画した『Freestyle』の出品作品に選ばれ、翌2002年にはシカゴ現代美術館の「UBS 12 X 12」シリーズで個展を開催するなど、「ポスト・ブラック」と呼ばれるポスト公民権運動世代の一翼を担うものとして注目を集める。2005年にシカゴ美術館附属美術大学で修士号を取得し、2006年にニューヨークに移り、現在も同地を拠点に活動を続ける。近年の主な個展に『Hail We Now Sing Joy』(ケンパー現代美術館、カンザスシティ、2017/ミルウォーキー美術館、2017)、『No More Water』(リズモア・キャッスル・アーツ、アイルランド、2018)、『Provocations』(ICAリッチモンド、2018)、『Los Senderistas』(タマヨ美術館、メキシコシティ、2019)、『The Hikers』(アスペン美術館、コロラド、2019)、『Capsule』(オタワ、2021)。そのほか、第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ「ILLUMInations」(2011)、第11回リバプール・ビエンナーレ(2021)、『Grief and Grievance. Art and Mourning in America』(ニューミュージアム、2021)をはじめ、世界各地の国際展や企画展に参加している。

本展では、タイトルをドゥルーズ&ガタリの1987年の著作『千のプラトー』から採用した大型インスタレーション《Plateaus》(2014)を発表する。本作は、ジョンソンの代表的なシリーズともいえる、鉄製の格子状の構造に、植物や植物の成長促進用の蛍光灯、植物性の固形油、陶製、コンクリート製、真鍮製のオブジェ、ラジオ、ラグ、書物など、さまざまなものを配置した一連のインスタレーションの最初期の作品として知られる。

 


Rashid Johnson, PLATEAUS (detail) (2014), Exhibition view at Fondation Louis Vuitton, Paris (2017), 579.1 x 457.2 x 457.2 cm, Courtesy of Fondation Louis Vuitton, ©Rashid Johnson., Photo credits: ©Fondation Louis Vuitton / Marc Domage

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